spiral

アフガン難民支援のために結成されたspiral experience。売上金の一部が役立てられるらしいです。

2001年時点の話。今はCD屋に並んでるかは不明。amazonで検索してもひっかからなかったです。

このバンドのメンツが凄まじいです。EGO-WRAPPIN'の中納良恵、畠山美由紀、そしてLittle Creatures。他にも数人いますが。このシングル、最高にオサレ。オッサレー。

まさか、中古屋にあるとは思いもしませんでしたよ、ダディ。


kamehaigaito...

「亀は意外と速く泳ぐ」


久しぶりにシネテリエに足を運びました。「ヒトラー」?いやいや、上野樹里と蒼井優でございます。


ゆるくて抜けててぬるま湯の中にいるような映画です。ある日偶然「スパイ募集」の張り紙(約5ミリ四方)を見つけた、日々を亀にエサやるくらいで平凡に過ごしている主婦スズメ(っていう名前)が見つけます。連絡して訪ねて行ったところ、そのあまりの平凡ぶりを見込まれスパイに。与えられた任務は「とりあえず何かあるまで目立たないように平凡に暮らすこと」。


30秒に1回くらいの割合でゆるい笑いが入ります。1分に1回でクスクス笑いが入ります。要潤の目がイッていてハラを抱えるほど笑えます。


観終わって、「あれ?どこで笑ったんだっけ?」と思い出すのがどうでもよくなるくらい緩いです。実際多すぎて思い出せなかったり。


すんげえ面白かったか?と問われれば「うーん、、No」。この映画の中で、そこそこな味のラーメン屋が出てきますが同じく全く「そこそこ」という感じ。ほんとは傑作にできるけど、緩さの加減で「そこそこ」にしておいたのでは、と考えると楽しいです。監督は三木聡という人で、「ごっつええ感じ」「笑う犬」「トリビア」とかを作ってきた構成作家らしいです。そらすげーわ。


最後に一言。この「主婦がスパイ」の「平凡な生活」ってリアリティと非リアリティが狂ったように溶けてる構図は(もしくは平凡さとか単調さがうねりを持つ感じ)、ポール・オースターの「シティ・オブ・グラス」とか「幽霊たち」を思い起こさせられました。