10日飲み会。
11日
やっぱり、バイト。バイクのチェーンがどうしようもなくなる。おまけにバイク屋は電話に出ず。
12日
「理由」「間宮兄弟」「劇情コモンセンス」読了。
それぞれ形式の違う小説でした。「理由」は作者がNHKスペシャルみたいなドキュメンタリーを意識した、と言うだけあって概ね一貫してその形式。「間宮兄弟」はスタンダード。「劇情コモンセンス」は演劇の神様の視点。
面白かったのは文句なしに「劇情コモンセンス」ですね。中堅クラスの小さな劇団が主人公の話だけれども、劇団員みんなどっかずれている。なんてよくある。ただ、心情として俺が所属しているとあるサークルに見事に被りました。みんなのどっかずれている部分を、少しずつ自分が持っているという感じですか。わざわざ「どっかずれてる」とも書く気にもなりませんが。個人的にはあんまし行ったことはないけれども、1章の「打ち合わせ」で出てくる居酒屋とかは何故かドラムロゴスの近くの「山ちゃん」が思い起こされました。何故か。
特に面白いのはその形式。地の文が「です・ます」調のせいで、結構深刻な部分も「のほほん」と緩和されてしまうのです。登場人物のセリフに付随する感情に対する説明がどれも、その人間の無意識の部分まで描くものでも「のほほん」。ダメ人間でも「のほほん」。ただそれは視点が演劇の神様だから、演劇に携わる人に対して暖かいというわけではなく、描き方としてのテクニックでしょうか。実際、神の視点といっておきながら、感情は入らないし、何をするわけでもない。ただ、最初と最後にコメントが入るだけ。
「のほほん」なもので多数ある伏線も、日常我々がこなさなければならない仕事のように描かれていて、「あ、あれはどうなったんだっけ?」と「のほほん」。ミステリのように気になって気になってしょうがない伏線、その先が気になるために読み進める伏線、でも意外としょぼい伏線、なんかよりずっと面白く読めました。
「神」って言葉が出たからか、「宗教」や「鰯の頭」のような人が信じているものというものは、何にでもなるのですね。この本の場合、それが「演劇」です。
裏表紙の写真が、主人公「木村座」の面々という設定らしいですが、読み終わったあとに見てみると多少想像とは異なるような気がしないでもないです。