こんにちは.
第7回The Computing Schoolの始まりです.
今回は,前回の復習と本題がセットです.
前回はネットワーク回線のWANについて解説しました.
電話回線を使っていたISDNから光回線を利用するFTTHの紹介と,それぞれの回線速度を比較しました.
回線速度を数字で見ただけではよくわからないので,実際の回線速度を例にどれくらいの時間でファイルを転送できるのか計算する宿題を出していました.
[問題]
回線はFTTH,実質転送速度50MbpsでSkypeを使い1.2Gbの動画を友達に送信します.
何分でファイルの転送が完了するでしょうか?
但し,相手の回線速度は実質転送速度が40Mbpsとする.
[訂正]
1.2Gb→1.2GB です.
ごめんなさい.
[解答例]
まず,ファイルを転送するときには上下の回線の遅い方の速度で転送が行われます.
相手の回線速度が実質40Mbpsしか出ません
40MbpsをBに換算します.
1B=8bなので8で割ります.
40Mbps/8=5MBps
psはPar Secondなので1秒間に転送できるデータ量を表します.
5MBpsは1秒間に5MBのデータを転送できます.
1.2GBをMBに換算します.
1GB=1000MBなので1.2GB=1,200MBです.
1,200MB を1秒間5MB で割ります.
1,200MB/5MB = 240秒
1分60秒なので240秒/60秒=4分
1.2GBのファイルを転送するのにかかる時間は4分です.
問題文で間違えた1.2Gbだと8分の1のファイルサイズなので所要時間も8分の1になります.
240秒/8=30秒
60秒で割って秒を分に直します.
30/60=0.5
1.2GBのファイルを転送するのにかかる時間は0.5分(30秒)です.
1.2GBの動画ファイルというのはDVDの画質で映画2時間相当のファイルサイズです.
見るのに2時間(120分)かかるファイルを4分でダウンロードしてしまいます.
30分の1の速度の回線で見るとのダウンロードが同じ速さになります.
(40Mbps / 30 =1.3Mbps)
回線速度が速いのに越したことはありませんが,1.3Mbps程度のスピードが出ればストリーミングで動画を見れるということです.
*ストリーミングは動画のようなサイズの大きいファイルをダウンロードしながら再生することを言います.
こうして回線速度とファイルの大きさやそれを利用する時間などを計算していくと実際に回線速度やファイルの大きさがどれくらいのものなのかが分かってきます.
インターネットを使えば第1回で解説した「ソフト」は全て送受信可能です.
文字,画像,動画,etc…
宅配サービスとインターネットの転送を比べます.
宅配サービスを使うと封筒やダンボールに入れてポストやお店に行って宛先を書く,配達業者が収集に来て集配センターに運ばれ中央集配センターから中央集配センターまで長距離トラックなどで運ばれ,再び地域の集配センターで仕分けされ相手に届きます.
しかし,インターネットを使えばファイルをドラッグするだけで地球の裏側にでも数分~数十分待で届きます.
時間は殆どかからないし,転送すること自体にお金もかかりません.
インターネットを使えばソフトを効率的に転送できることが分かります.
ソフトがインターネットで送れるからといって宅配サービスが必要無いわけではありません.
インターネットで転送できるのはソフトだけです.
ハードを運ぶには宅配も必要です.
以上,第7回The Computing Schoolを終わります.
最後までお付き合いいただきありがとうございました.
語彙録
ストリーミング
参考URL
ストリーミングhttp://e-words.jp/w/E382B9E38388E383AAE383BCE3839FE383B3E382B0.html
のりひと
2011/12/21+7
http://ameblo.jp/computing-school/