00年代 個人的ベスト10アルバム 邦楽編 第6位
SBK - RED FLASH (2003)

落書帳-SBK

6位なんだけど今回の企画のメインディッシュであるとも考えております
SBK(スケボーキング)の隠れた、隠れすぎた良作。

90年代後半から00年代前半にかけてのヒップホップブームで頭角を表し
いつのまにか静かに消えていった…なんて印象が、一般的には強いであろう彼等。
同様の印象を抱いていた僕は、このアルバムを聴いて、深く反省。

SBK - Back to the basic


ロックバンド+ヒップホップというミクスチャーサウンドとしての前提は勿論あるんだけど
その線を越えて、ブンブンサテライツを彷彿とさせるガツンガツンのデジタルロックから

SBK - SABBATH


こういう、ロックバンドが作っているとは思えない上質の4つ打ちエレクトロ…

とまあとにかく様々な要素の音が1枚の中に散らばっている。
ヘヴィネスを強調しリフとラップで突っ切る典型的ミクスチャーロック「Strike Back」
ガンズアンドローゼスを大胆に崩してファンクとして仕上げたような「Easy」
ここ数年静かな流行となっているエレクトロニカシューゲイザー的な「ladder」
…って具合に各曲がそれぞれ異なった魅力を持ってしっかりと自立しているのです。
それでいて散漫な印象もなく、寧ろ整然としていて、ちょっと文句の付け所が見つからない。

SBK - I see you but you don't see me


こんな曲もあるヨ。これスケボーキングの曲ですヨ。レディオヘッドじゃないヨ。

とにかく言いたいのは…
彼等は決してJ-RAPブームに乗っかっただけの一過性のバンドでは無いということ。
先入観でアーティスト、バンド、音楽を判断してはいけないということ。
とか言いながら僕にもまだまだそういう部分があって
知らない気付かないまま通過している音もきっと多いハズ。
2010年代はもっと精進したい、しなければならないと思う次第でありマス。



00年代 個人的ベスト10アルバム 邦楽編 第5位
中村一義 - ERA (2000)

落書帳-ERA

SBKへの想いが溢れすぎて長くなってしまったので簡潔に。

ご存知中村一義のサードアルバム。誰もが認める名盤として非常に名高い完璧な作品。
僕自身もこれはもう死ぬほど大好きで何度も何度も心を撃たれて
00年代で間違いなく最も多く、何回も、繰り返し聴いた作品でもあります。

だからもうこれが1位でも何ら問題無いんだけど
冷静に考えると僕が一番好きな中村一義として作品は1stの金字塔(これまたド級の名盤)なので
今回の企画の勝手な評価基準から考えると、若干低く見積もってこのくらいの位置かな、と。

内容については上手く語れません。
曲を切り取ってどうこう言う気にもなれません。
21曲を通して曲間や尺までも計算し尽くされた「完璧」な作品であるとしか言えません。
完璧なんてあるのかよってつい思っちゃうけど、ここにはあります。

中村一義 - ジュビリー



そう、君ん中に溢れ出す世界に、必死で灯るサインが。
それをみんなが持って、出会えたならなぁって、
単純に想いたいから。

僕は、手かかげて、想い達するまで。
僕は、手かかげて、この声、遠くまで。



時は過ぎ今はバンドとなって100sとなった中村一義。
新譜もとても良かったし、まだまだ目が離せない存在でしょう。

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