東北地方太平洋沖地震の悲惨な状況に深く心を痛めて、何か行動を起こしたいと考えている人がたくさんいるようですが、行動を起こす前にできればこのブログを一読してください。

■募金を考えている皆さんへ

如何なる団体も義援金を電話で勧誘したり各家庭に訪問して募ることは絶対にありません。
また義援金を公募している団体の中には、外部から批判されるまで義援金を別の目的に流用することを想定していた所もあります。
義援金は一番確かで間違いがない自治体が用意している募金箱を通じて被災地に送りましょう。

震災に便乗した悪質商法等にご注意ください!!(警視庁)
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/seian/sinsai_attention/attention.htm



■献血を考えている皆さんへ

東北地方太平洋沖地震の影響で血液製剤が不足しているというデマが流れて、各地の献血ルームには平日でも献血に協力するボランティアが殺到していますが、今のところ需要に対応できる在庫は確保されているそうです。

血液製剤は長期間保存できないため需要以上に採血しても破棄することになりますので、一時間待ちになるほど並んでまで採血に協力する必要はないと思いますが、できれば、これを機に月に一度献血ルームに足を運び、混んでいないようなら献血に協力するようにしましょう。

血液製剤の在庫に関する誤った情報について(日本赤十字社)
http://www.jrc.or.jp/blood/news/l4/Vcms4_00002093.html
献血に関するお知らせ
http://www.jrc.or.jp/blood/news/l4/Vcms4_00002068.html



■救援物資を送ろうと考えている皆さんへ

救援物資を被災地に住んでいる親戚や知人に直接送る分には問題ありませんが、大勢の人が個々の判断で被災地の自治体へ送ると物資が山積となり現地が混乱することになります。

被災地の自治体に直接送らないようにしましょう!

被災地の自治体が必要としている救援物資は皆さんが住んでいる自治体のホームページに記載してあります。
その救援物資だけを皆さんが住んでいる自治体を通して送るようにしましょう。

絶対に、カセットガスボンベなどの危険物や、野菜などの生鮮食料品は送らないようにしてください。

東北地方太平洋沖地震 支援物資 募集サイト一覧
http://yukiyama.co.jp/quake/aid.html
※都道府県名をクリックすると各自治体の支援物資受付に関するページにジャンプします。



■災害ボランティアに参加しようと考えている皆さんへ

今のところ県外からのボランティアを募集している自治体は僅かです。
応募している場合でも、現地までの交通手段があり、宿泊場所(車など)や食糧の確保ができる人に限ります。
また、多くの場合防災保険の加入は自己負担となります。
応募に関して現地の窓口に直接問い合わせをすることもできますが、できれば皆さんが住んでいる自治体か、若しくはNPOを通して参加することが望ましいと思います。
ただし、NPOと偽ってボランティアを募り、被災地とは関係がない工事現場で働かせる詐欺も過去に発生していますので十分に注意してください。

被災地支援・災害ボランティア情報(全国社会福祉協議会)
http://blog.goo.ne.jp/vc00000/
防災ボランティアのページ(内閣府)
http://www.bousai-vol.jp/

余談ですが、過去の例から被災地は焦げた匂いや腐った悪臭が漂っている場所がたくさんあると覚悟してください。
もちろんそのような場所で作業をすることもあります。また一日何もしない日もあれば、雨の中作業をすることもあります。
車内で寝泊りしているとパトロールをしている人に懐中電灯で顔を照らされて夜中に目を覚ますことも度々あります。
それと被災された方に「ありがとう」の言葉を期待しないようにしましょう。
逆に皆さんの善意を活かす場所を与えてくれた被災地の自治体には感謝するようにしましょう。

このことを踏まえて、ボランティアに参加してください。