ベースのスラップ奏法は、俗に「チョッパー」とも呼ばれます。
これは日本だけの俗語なんですね。
ラリーグラハムやルイスジョンソンの音源は入手できても、映像が今の時代のように簡単に見れないので、日本人ベーシストは、レコード聴きながら、「こんな感じ?」かなって勘でやってたそうです。
その中の1人、「後藤次利」さんも練習してて、その音源が「ティンパンアレイ」の「チョッパーズブギ」なんです。
この曲のタイトルと、ベースを「空手チョップ」のように振り下ろすプレイがマッチして、日本ではスラップを「チョッパー」と呼ぶようになります。
ですが、後にドラマー林立夫さんに後藤さんが聞いたら、「チョッパーズブギ」の「チョッパー」はハーレーダビッドソンとかのバイクの「チョッパーハンドル」のことだったらしいです。
って、ライブのMCで後藤さん本人が言ってたので、間違いないでしょうw
「だから、私が日本で最初にチョッパーした男です」とも言ってましたw
後に、サディスティックミカバンドのイギリス公演で、後藤さんは大絶賛されることになります。
まだイギリスでは、アメリカのファンクミュージックがあまり知られてなかったので、後藤さんのチョッパーにイギリス人がびっくりしたとか
日本の80年代から90年代は、フュージョンを始め、ロックやポップスなどあらゆるジャンルで使われてた奏法。
今ではあまりやる人も少なくなりましたが、やはりベースを始めたら一度は通る道。
時代は繰り返されます。
2010年代は、チョッパーするのが恥ずかしくない時代になると予感しています