つづきです。

 

『長谷寺殿13人』

メンバーをどう人選するか?

 

クラシック系は4ブラスにしようと決めましたが、あたしが先ず、こう言うバンドを作る時に、一番最初に声を掛ける男たちがいます。

 

サッカーで言うとフォワード、野球で言うとクリーンアップ。

点取り屋です。

 

ひとまず2トップを笛で行きたいと思います。

 

雅楽士「稲葉明徳」とフォルクローレのビエントス「菱本幸二」

 

この2人をおいていません。

 

二人は魅惑の音楽団でも一緒でした。

 

一言で言うと

「超強力!!!」

 

ふたりとも、まさに立体的な音形でメロディーを奏でます。

 

明ちゃんが「剛」なら菱ちゃんが「柔」かな?

1+1=10ってくらいコンビネーションもいいです。

 

 

明ちゃんは、本職は篳篥。東儀家筆頭。

あたしが思うに、将来は人間文化遺産になってもおかしくないような男です。

大河ドラマなどの笛の吹き替えは殆ど彼です。

篳篥はもちろん、篠笛、笙、龍笛、それからサックスもめっちゃうまいです(サックスはジャズ)。他にもいろんな楽器ができます。

篠笛とかで何百年も前の時代を表現させると、まるでタイム・スリップしたかのような錯覚を起こさせられます。

 

そして、菱ちゃん。フォルクローレの本場はボリビアですが、かれはその地で永年トップ・プレイヤーとして君臨していました。

ケーナもシークもめっちゃ凄いです。打楽器多々気長シーク吹いたりとか、2つの楽器を同時にプレイしたりもよくやってます。

南米ボリビアの土着の音楽から、そこに「和」のテイストを加えたものや、なにしろロマンチックで軽やか、まるで風が吹き抜けて行くようなそんなプレイをしてくれます。

ロランド・エンシーナスのグルーポ(グルー「プ」じゃなくて「ポ」と言うのですね、あちらは……)で日本に来た時に、真ん前のかぶり付きの席で観させてもらいましたっけ。。。一度も目が合わなかったので、あとで「いたの分かった?」と聴きましたが、分かってたみたいです(笑)。

本番中に、目、合せたくなかったんですね(笑)。

 

ふたりの共通して凄い所は、自分のスタイルを貫きながら、どんな音楽にもアジャストしてしまう音楽性の豊かさ。

「上手い」とかって言うと、逆に失礼なんじゃないか、ってくらい上手いです(笑)。あたしは彼らよりも、その楽器で上手いと言う人を未だに見た事が無いですから。。。

 

ここの二人を決めちゃうと、他が必然でそのレベルで集めなくてはならなくなります(笑)。

 

OKであれば、今現在で3人。あと10人ですね。

 

2トップが決まると、欲が出て3トップ、4トップと考えてしまいがちです。。。

さて、、、と。

 

続きはまた今度。では、また!!