今日は仕事はお休みにしようと思いま〜す。
アメリカのTb奏者が、あたしが以前に書いたトロンボーン四重奏の楽曲を演奏したいと言う事で、「だったら、もういちどアレンジ見直しさせて」となり、ここのところは自主的にリ・アレンジ中なんです。
そうなんです、ここのところ数年は、クラシック系のお仕事をちょこっとさせて貰ってます。
そっちの方では、「ロック・ポップスの人がクラシックの曲を書いてくれる」って言われてるようです(笑)。
まあ、一部ですけどね、まだ。
でもウンのいいことに、読響やN響のプレイヤーたちにも演奏して貰っていますのでホントにラッキー、とっても感謝しています。
それから、そういったミュージシャン達がCD作ると言うので、そのミックス・エンジニアなんかもやってます。
90年代はミュージシャンや作曲家がミックスまでやると言う事はまず無かったのですが、あたしはその頃からでしゃばって、そう言う事をやっていたので、昨今「DTMとかで誰でもミックスをやるような時代」になって、その時からの経験が活きてるみたいです。
一時は伊豆の仕事場に、MCIの32chミキサー、オタリのMTR90と言う24トラックのアナログ・レコーダー、それにスチューダーの2トラック・レコーダーとその他ビンテージ機材いっぱい〜、と言う環境でやってました。今はもう整理してしまいましたが、今でも一部のマイクや真空関係の機材は少しだけ残ってます。
あたしは元々、SMAPや嵐、少年隊、マッチといったジャニーズの人たちや森高千里、浅香唯などのアイドルの方々に主に曲を提供してましたので、世間では「J−ポップの作曲家」なんでしょうが、自分の中では「おれっちの基本はロックだぜぇ!」と思ってるんです、実は(笑)。
だけど「おれっちロック」でも、中学生の時は、「ブラスバンド部(吹奏楽部とは言ってなかった)」でメロフォンと言う金管楽器を吹いていたんですよ、これでも(メロフォンってのは昭和の時代、主に学校の吹奏楽部では、値段の高いホルンの代用として使われていて、最近では姿を消してしまった、地味な楽器です)。
別にクラシックとかが好きだったわけではありませんでしたが、やぱっぱり楽器を演る姿はジャンルに関係なく、あたしにはかっこよく見えたのでした(因みに、聴く音楽は小学4年生の頃からませてて、ロックでした……)。
その後、中学2年生になると勝手に自己流でドラムを始め、それからは、「おれっちはロックミュージシャン!!」と思い込んで来たので有ります。
で、紆余曲折を経て、現在に至ります(随分ハショリました)。
ところが大人になり、娘が生まれて、そやつが中学生になり、今度は吹奏楽部に入ると、どういうわけかあたしも学校に呼ばれ、吹奏楽のコーチをするようになっちゃったのです。最初は、いやいやだったのですが……。
その部はコンクールとかにも出場し、始めは地区大会(B部門と言う30人以下の編成。最初は35人以下だったんだけど……)どまりだったんだけど、何年かすると東日本大会(B部門はここが最終大会)で金賞獲るまでになり、あたしもいつのまにかのめり込んでやっておったのであります。多分、その頃は、毎日学校に行ってました。その間約9年。。まあ、ボランティアだったんだけど、ところがそれがやっぱり良い経験になったようです。
話しは長くなりましたが、今日は午後から「3回目のアレ」に行ってくるので、それまでの間、SP盤でも洗おうかと思ってます。
「おれっちはロック」と言っても、SP盤はロックが生まれる前の音楽ソフトです。ですから、ロックのSP盤はありません(ロックンロールはありますよ!)。
SP盤は、新しい物でも70年くらい前の物で、100年以上前の盤もざらにあります。50年代になるとレコード(VINYL)がでてきますから、それにとって代わられたのであります。
もちろん、レコード(VINYL)と違って、現在は製造されてません。機器、蓄音機の方もしかりです。
一方、、レコード(VINYL)の方は今でも製造してます。むしろ、今ではCDより多く作ってるんじゃないでしょうか。
一時はCDにとって代わられましたが、やっぱりビバ!アナログ!再び時代がやって来ましたね。音、いいですからレコード(VINYL)は。
SP盤は、まあ骨董品扱いです。
ですから、当然中古で買うのですが、たいていの物はすっごく汚れています。
何十年もゴミ同然で埋もれてたものが多いですから。。これは、同じ音楽を制作する物としては、なんとも悲しい事であります。
だから、それを蘇らせるのは、とても意義の有る事だなって想ってて、まあそれを聴くのはあたしだけだったとしても……且つ楽しく洗浄してます。
ジャンルは、あたしが買うのはやっぱりクラシックなんかも多くて、しかも100年前の人たちなので、あたしの知らない人が多いんですが、それを「興味津々でどんな方なのかを調べる→愛情持って盤を綺麗にする→気合い入れて聴く」と言う工程がとても楽しいです。
最初の画像は、レコードやSP盤を超音波で洗浄する機械で洗浄中のSP盤です(4〜5枚同時に洗えます)。それから次の画像が、綺麗になったSP盤、アルトゥール・ロジンスキ(1892-1958)指揮、クリーヴランド管弦楽団の『シェヘラザード』の12インチSP盤です。
洗浄は、超音波洗浄だけではメンテは完結ではなくて、手洗いや仕上げなども一緒にやるんですよ。これは、レコード(VINYL)もです。ただ、やり方や使うクリーナーなどは別のものであります。
音楽を聴くに至まで、かなりの時間かかりますが、その代わり、聴く時には相当その世界に入り込んで、深〜〜く濃く聴けると思ってます。
まあ、この辺の詳しい事も、今後たっぷりと語らせてもらうとして、今日はこんな所で。
では、また明日!