祝: 退職 :祝 | 複雑系レトリック~自営業白書~

祝: 退職 :祝

ペペロンチーノ

こんにちは。複雑系自営業者のコンプレクソロジストです。ごきげんいかが?


写真は昨日のお昼ご飯のペペロンチーノです。


これ、寝坊したときにすごい楽チン(笑





9月末日をもちまして、私の彼女が退職いたしました。



おめでとう!おめでとう!(`Θ´)



私は彼女からつぶさに職場の話を聞いており、はじめて社員の写真を見た時にほぼ全員の名前を言い当てるくらいに把握していました。



そのくらいに状況が分かっていると、どうしてもいろいろなことにハラが立ってしまうんです。

伝聞で聞いている立場の私でもそうですので、彼女の心労は大きな物でした。


今日はそれをぶっちゃけます!(笑




先に申し上げますが、私は彼女のことをヒイキ目に見て判断していない自信がものすごくあります。


私は相手がウソをついていたり自分を騙していたりする場合にそれを敏感に察知することが得意で、もし彼女が自分に有利なことだけを言っている場合は見抜くことが出来ますが、これまでほとんどそうした兆候を見たことがありません。





さて、このブログでも何度かお話させていただきましたが私はプログラム技術者としての適性と実力にかなりの自信を持っています。



100人いたら、トップ5に入る実力。


で、彼女は恐らく現時点で私を上回る技術力を身につけていると思います。

今の時点でもネットワークや提案力という点においては私のほうが少し上だと思いますが、技術者として最も重要な


品質


という点で、私は多分今となっては彼女にかないません。





そんなわけで彼女が通っていた会社で最も優れた技術者は彼女自身であって、私の知る範囲内でもかなりの利益を会社にもたらしている張本人でもあります。



プログラマが仕事をするスタイルは実は大工さんと結構似ていたりしますが、1日いくら・・または1月いくら・・という形でクライアントに請求を出しますので、技術者の収支はわりと明確に数値が出るんです。



彼女は3人分の請求を出す仕事を一人で片づけたりしているんですね。そんで、さらに掛け持ちで仕事を持ったりもしていました。



かくいう私も見積もりの1/6の工数で仕事を片づけたこともありますし、掛け持ちの経験もあります。



そういったことは会社というチームを形成する一員として、ある程度必要な努力の範囲内であろうと思うんです。

なので特に問題を感じませんし、私たちはそれが出来るんだから、やればいい・・そう思います。



しかし私が問題だと思うのは、我々のように稼ぐ技術者の裏側で



ぶら下がるやつがいる



ということなんですね。




私は営利団体にとって、利益を出すことは「正義」だと考えています


ここのところ企業の環境対策が盛んに行われ始めましたが、そうした「一見すると儲からないこと」も長期的な視点では利益に結びつくことが注目されています。


「今年度の純利益」という短期的な視点だけではなく、あらゆる目をあわせもった上で利益を出すことが株式会社の本分だと考えています。




つまり会社にとって利益に繋がる人材はなるべく大切にするべきですし、損(=足を引っ張る)に繋がる人の処遇を厳しく決定する機能を備えている必要があると思います。


しかし彼女が通っていた会社は、こうした機能を大きく損なっているように私には見えました。





言うまでもなく私たちは貢献が相応に報われないと「やっていられない」と思うものです。


報いは人によっていろいろあるでしょうが、まぁ基本的にはやっぱり


お金


ですよね。ないと困るし。


それ以外にも仕事のやりがいや必要とされている喜びなど様々でしょうが、もしも金が1円ももらえなくなっても毎日会社に通うという人はそんなに多くはないと思います。


やはり労働の実態は「労力を販売して金銭を得る」ことであり、そうした意味でもベースにお金が関わってくるのは当然です。




つまり会社が労働者に報いる方法はまず給料であるべきだと私は考えています。





もちろん彼女は給料の面で優遇されていないわけではありませんが、私から見ても提供している作業量と比べて安いと感じます。


それでもまぁこれは相対的な価値基準ですし、完全歩合制でない以上はある程度の平らかさは受け入れるべきだと思います。




そうではなくて、私が考えているこの会社の問題点はぶら下がりの構造です。



会社にぶら下がっている社員が少なくない体質であるばかりではなく、結局のところ


会社自身が有能な社員にぶら下がっている



というのが最悪(`Θ´)


会社は有能な数名の社員におんぶにだっこ。楽な道を選んでいるだけだ。





具体的に言うと、作業効率のいいメンバーに、さらに多くの作業を割り当ててしまうということです。


相対的に作業効率の悪い人には仕事がまわらず、少ない仕事を長い時間をかけてこなす・・・


一方で優秀な人ほどきつい仕事を担当しながらも給料(報い)には大差がありません。



これはとっても悪循環なんですが、実はこうした体質の企業は少なくないと思っています。





ちなみに一部の有能な人材が全体を引っ張るという構造はどんな社会にも見られる現象だと思っています。たとえば、先日まで彼女が飼育していたアリもしかり・・・



しかし、私たちはアリではないのでそれなりの報いを求めるんですよ。


で、会社はその報いをフェアに分配する機能を持っている必要があると思うのです。





会社として報いる機能を処理していくためには恐らく経営陣のチャレンジが必要ですが、彼女が通っていた会社はそのチャレンジをすっかり忘れてしまって、手放しているようにしか見えないのです。




ちなみに、こうした会社では


優秀な人が上から順番に辞めていく


ということが必ず発生します。

そして最後は絞りかすのような人々が集まって、危うい仕事を続ける末路が待っています。




この結末は因果律に則ったわかりやすいストーリーですし、実際に私が所属した会社でもそのようなことがよく起こっていました。


だって「いてほしい」と思う人に報いずに、「いてもいなくてもどっちでもいい」もしくは「いないほうがいい」という人ばかり大切にしているわけですから。


会社として「あなたにいてほしい」という意思表示をしていないのですから。




当然のことです。




こうした問題に直面した場合に社員にとっての選択肢は山のように存在すると思いますが、大きく分けたら



・自分の貢献を主張して会社の変化を促す


・辞める



とまぁ二つくらいのもんでしょうか。


彼女は後者を選択し、どんなにがんばってもがんばらなくてもその報いをダイレクトに受ける自営業者になりました。


今後は私が持っている仕事の一部を切り取って彼女に渡す予定ですが、これは私の下で働いて貰うというのとは違います。


もちろん会計も完全に分けて、お互いがそれぞれビジネスを経営するスタイルを取る予定です。




「自営業は大変だ」と言う方がときどきいらっしゃいますが、私に言わせれば雇われて働くほうがずっと大変だと思います。


きちんと報われる職場を探すのはそんなに簡単なことではありません。




好き放題言わせていただきましたが、そんなこんなで今後は二人して自営業 (`Θ´)


お互い勉強が必要なところを上手に補完して、おもしろおかしく生きていきたいと思います。