6連覇の偉業 | 複雑系レトリック~自営業白書~

6連覇の偉業

労働

こんにちは。複雑系自営業者のコンプレクソロジストです。ごきげんいかが?




大波乱の大相撲9月場所は、最終的に横綱朝青龍の優勝で千秋楽を終えました。


いやああああああああの状況で逆転てのは尋常じゃない。




最後にあれだけ気の強い男が涙を流しているのを見て、私にとってもグッとくるものがありました。


朝青龍は今はだいぶ大人になったけど、以前はいろいろ問題を起こしたりしてスポーツ紙面をにぎわした横綱です。

当時はヒール(悪役)横綱とか言われたりしていて、場内にも「モンゴルに帰れ」って横断幕を揚げている人がいたり・・・



だけど結果的には本人の経験や意識の変化が、朝青龍を名実ともに大横綱に押し上げたのだと思います。




朝青龍は明日25才になるそうですが・・・・いやぁ・・感服。


本当の一流というのはやっぱり違うなと思うんです。



特に自分が25才だったときのことを思い出すと、あんな風に精神的に強くいられるのが本当にすごいと思います。




過去のことをうじうじ言う人を除いて、今の朝青龍が横綱として相応しくないと言うことは誰にも出来ないでしょう。


彼がそれを出来なくさせたんです。



尊敬します!!!(`Θ´)






今場所で6連続優勝を達成した朝青龍。


この記録は大鵬38年前に達成した連続優勝の記録と並びましたので、来場所は前人未踏の7連続優勝をかけた場所となります。



ちなみに相撲は年間6場所開催されていますので、丸1年にわたって朝青龍がずっと優勝しているわけで、私はそれを見続けています。




正直言うて見ているほうとしてはちょっとアレだなぁ・・(笑






というわけで本日は大相撲の幕内で最高優勝を成し遂げるということが、いったいどのくらい大ごとなのかということを私なりに説明してみたいと思います。



まず、前提として相撲の世界は完全な結果主義です。


完全結果主義、ひいては完全実力主義とも言えるでしょう。




力士は一場所15日間連続で相撲を取りますが、ということは8勝すれば過半数を勝ち取ったことになり、逆に8敗すると過半数負けたことになります

これをもって「勝ち越し」「負け越し」と言います。



力士は勝ち越せば自分のランキングを上げることが出来ますが、負け越すと下がってしまいます


相撲は1対1の競技ですので人数を2で割り算した星の数を全員で奪い合うレース。半数の力士が上がって、半数の力士が下がるという結果は最初から分かっているわけです。




10勝したり、大勝ちすれば一気にランキングは上がりますが、逆に10敗すれば大幅な下降を余儀なくされる・・極めてシンプルなシステムで成り立っています。


ちなみに怪我をして休んだ場合は「負け」として扱われるため、体調管理や怪我をしない相撲のとりかたも非常に重要です。




相撲の世界では、このランキングのことを「番付(ばんづけ)」と言いますが、番付はプロ野球の1軍2軍のようにいくつかの階層に別れています。


幕内   (まくうち または まくのうち)

十両   (じゅうりょう)

幕下   (まくした)

三段目  (さんだんめ)

序二段  (じょにだん)

序の口  (じょのくち)


という感じで、なんと6段階も層があるんですね。



テレビで放送されるのはおおむね幕内全部と十両の一部くらいのもので、その下の力士たちは衛星放送でのみ取り組みの様子を見ることができます。


あ、ちなみに幕下の相撲を見ていると、幕内力士との格の違いを感じます。

まず体つきが全然違うし、スピードも桁違いです。



普段はあまり相撲を見ない方でも、幕下以下を見た後に幕内の相撲を見ると、彼らがいかにただのデブじゃないかということが分かるはずです





特別な場合を除いて力士が入門したら一番下の序の口からスタートしますので、この6階層を全部駆け上がってゆく必要があります。


言うまでもなく参加者全員が勝ち越し(=出世)を目指してがんばっているわけですが、じゃあどれくらいの人数がしのぎを削っているかというと


幕内   42人

十両   28人

幕下  120人

三段目 200人

序二段 258人

序の口  87人



総勢735人!!!(`Θ´)


これは昨日千秋楽を終えた9月場所時点でのデータですが、言うまでもなくこの人達は全員プロの相撲取りです。




それでもテレビで放送されるのは全体の5%程度の、本当に一握りの人だけなんですね。





で、さらにその中でも幕内優勝を果たすのはたった一人なわけで、この数字を見ただけでもどんなに大変なことかお分かり頂けると思います。


しかもランキング(番付)が上がれば上がるほど、当然ですが強い相手と対戦することになります




才能のある人は最初はどんどん駆け上がることができるかもしれないけど、それと比例して相手もどんどん強くなっていくため並大抵の努力では幕内に居続けることすら出来ませんし、実際この1年くらいで幕内力士の顔ぶれはずいぶん入れ替わっています。


なにせ過去の栄光とか、実績などが全く役に立ちません。


以前は大関だったのに、今では幕下や十両で相撲をとっている人もいるんです。



真の実力主義だ・・・(`Θ´)





で、そうした激戦の幕内最高優勝を6回連続で成し遂げるなんていうのは、ある種の異常事態と言っても過言ではないでしょう。


38年の間誰、一人として達成出来なかったのも当然。




これを成し遂げるにはまず誰よりも強くなければならない上に、調子が悪いも許されない、運が悪いも許されない、そして、怪我をすることも許されないのです



それをやってのけた25才!(`Θ´)


彼に才能があったのは疑う余地のない事実ですが、それだけじゃ成し遂げることのできない偉業だと思います。




どんだけ辛い思いをして勝ち取ったんだろうかと想像すると、本当に頭があがりません



でも相撲のファンとしてはそろそろ誰か他の人に優勝してほしいな(笑


もう朝青龍が優勝するの飽きた (`Θ´)