敬老の日と完全なる脱力 | 複雑系レトリック~自営業白書~

敬老の日と完全なる脱力

ジャガイモ

こんにちは。複雑系自営業者のコンプレクソロジストです。ごきげんいかが?



昨日は中秋の名月


地域によっては雲が出ていたようですが、幸い私が住んでいる所は雲一つない快晴。



お月様は星が見えなくなるくらいに輝いていました。


じっと見ていられないくらいまぶしかった。 (`Θ´)






そして本日は敬老の日です。


10年くらい前に他界した私の父方の爺ちゃんは相当強烈なキャラクターでした。



幼児(私)を階段から落とすし鼻先でうんこされても気づかないし



ちなみに上にリンクした二つの話は、爺ちゃんが70代の頃の話です。



「あんた、よう考えてみいばい。こげな70代おる?爺ちゃんは私がお嫁にきたときからボケとったんよ。」


とは母の談・・・・




いつもボーっとしているとかいうのとはちょっと違います。


そうではなく



ボーッとしていないことがない



という、より積極的なボケ。ポジティブなボケです。





これまで何度か書きました通り、私の実家は美容院を営んでいます。


ちなみに創業者婆ちゃんで、若い頃に修行してのれん分けで独立したのだそうです。




終戦間もない当時の美容師は花形商売でしたし、村に一件しかない美容院は当然繁盛します。



ですので、私の父は幼いころはわりと不自由なく育てられたのだそうです。


小さい頃に友達と映っている写真には誰もが草履を履いている中で、ただ一人だけ靴を履いている父の姿があるらしい・・(←見せてもらったことないけど




儲かる商売というのはいつの時代も忙しいものだと思います。


婆ちゃんは働きづめ・・・それがたたってかどうか分かりませんが、結核を患い余命三ヶ月と診断されました。




「あたしゃ、3ヶ月で死ぬっち言われてから30年生きとる」



こういうことをサラっと言ってのける苦労人です。


ちなみに今では40年に達していると思いますし、まだまだ記録を伸ばしそうです(笑





で、爺ちゃんはそのころ何をしていたかというと・・・・










































何もしていなかった!


すげぇぜ爺ちゃん!!(`Θ´)




多分そのころの美容師っていうのは女性の仕事ですよね。


当時は「髪結いの亭主」だなんていう言葉もあったそうで、こんな言葉が存在する時点でいかに「なにもしないでよかった」か察することができるというものです。





私は無駄な力み(りきみ)を取り除くのがとても得意です。


意図的にリラックスする・・・起伏をコントロールする・・そんな感じ。




しかし、在りし日の爺ちゃんに比べたら私の特技なんか屁でもありません。


完全なる脱力!




なにもしないで良いと言われて、本当になにもしない人でした。


ある意味すばらしいと思います。





で、そのまま老人になった(笑




ああ・・・なんつー人生だ。本にしたら文庫本1冊くらいで終わってしまうんじゃないか・・


私の記憶では、爺ちゃんがピッとした所を見たのは2回くらいしかありません(笑



私は18才まで実家にいましたので、だいたい10年に一回くらいはびしっとするんですよね。

極めてレアケースです。





ところで婆ちゃんと爺ちゃんは見合いで結婚しています。


婆ちゃんは結婚後しばらくして仲人さんのところに出かけました。







































クレーム言うために!

わざわざ遠くまで出かけたらしい(笑



「ようこんなやつを紹介してくれたな!」ってことのようです。



いくら髪結いの亭主といえども、あそこまでなにもしないでいられると文句の一つも言いたくなるでしょう。




正月帰省したときは、父と二人で


「俺たちには爺ちゃんの血が入っとるけのぅ」


と戒め合うのが習慣化しています(笑




私は、人間ってのは存在そのものが尊いんだと思っています。


その上に夢とか成功とか名声とかそんなものをのっけなくても、一人一人が十分にかけがえのない存在。



で、これを地でいってそのまま死んだのが私の爺ちゃんですが(笑)さすがに私はここまで自分の論理に徹することは出来そうにありません (そりゃそうだ)