台所基本法
この記事は主に「たまに料理をする旦那様がた」に向けたメッセージです。料理は楽しいものですね。食べた人がうまいと言ってくれればなおさらです。人間80年生きるとすると、あなたが一生の間に出来る食事はたったの9万回です。
私の場合、朝は食べませんし今28歳ですので残りはたったの3万7千回!
その貴重な食事を出来れば自分で作って好きな物を食べたいと考えるのは自然なことです。
ところでご主人、料理をご自分で作った後、きちんと後かたづけしていますか?
おうちに帰るまでが遠足です。これをおろそかにすることは許されません。
奥様が片づけをされる場合もあるでしょうから、それはそれで結構だと思います。
しかし考えてみてください。台所は主婦にとっては職場なのです。
ご主人の会社に奥様が来て手伝いをしたとしましょう。奥様がおもしろい仕事だけをした後にめんどくさい仕事をご主人に押しつけたらどう思いますか?
「手伝うなら最後までやってくれよ。仕事なんだから。」
と思うはずです。台所もまた然り、というわけです。
また、ご主人の仕事には細かくルールが設定されていると思います。例えば営業をかけてお客様と交渉する場合、初日は雑談で済ませて次回は相手の問題点を引き出し、仲良くなったら仕事の話を切り出す。営業がうまくいったら毎日日報を提出し、月に一度は自分の成績を確認。ミーティング前日には自分の提案をまとめておく、などです。
ご主人は知らないかもしれませんが、これと同様に台所にもルールがあるものです。
このルールは人によって違いがありますので、簡単にできるものからすごく大変なものまで千差万別ですが、そこには間違いなく一定のルールがあります。
ウチの場合は台所の担当者は彼女です。彼女のお城です。
以前は私が「今日俺が片づけするよ」と言うと彼女は「私がやるからいいよ」と言ってくれていました。優しさから出た言葉ですが、もう一つの理由があることに私は気づきませんでした。それがこの台所ルールです。
奥様が会社の手伝いをしてくれた場合、もし突然初日のお客様にガンガン売り込みをかけている所を見たらあなたはどう思うでしょうか。営業を取っても日報を出さずに、1週間くらい溜めてから出していたとしたら・・・
「あーえーっと、やっぱ俺がやるから、もう帰ってゆっくりしててよ」
あなたは奥様の仕事ぶりに不満が残るでしょう。手伝ってくれるのはうれしいけど、自分のやり方と違っていることにストレスを感じるのです。
もっと言うと、手伝うのであればルールを学ぶべきです。それらのルールも含めて仕事です。
つまり私の彼女は私の作業方法に不満を感じていたと言えます。
上の例と同様に、私は彼女の作業ルーチンを勉強し、忠実に守る義務があります。なぜなら彼女が台所の責任者だからです。
ウチの場合はある日このことについて話し合い「それなら俺にそのルールを教えてくれ」という形で解決し、現在に至ります。私自身、当時は台所に対する意識が低かったものだと思っています。
今では「これを拭くときはこの布巾。これを洗う前に流し台を洗う。鍋は洗剤で手洗いしてからスポンジ洗い」などの作業を身につけ、彼女にも喜んでもらっています。
こういう細かいキマリは最初はめんどくさいと思うものですが慣れてくると全く気になりません。
全く料理をしない旦那様と比べて「少しでも負担を減らしてあげよう」とお考えになるのはとてもすばらしいことです。しかしそこでも一歩踏み込んで考えて頂きたいと思います。
奥様が職場を大事にする気持ちを十分理解し、台所基本法を遵守したお手伝いを是非ともお願い申し上げます。
写真はランチョンミートというお肉とハムの中間のようなものです。主にゴーヤチャンプルなどの材料になります。
私の母方の実家が沖縄で、これが時々送られてきます。でも関東のスーパーではあまり見かけないんですよね。