教祖の大川隆法は、当初は釈迦の再来、その後キリストの再来、最近は大概のエライ人?の再来と自称している。瀬戸内寂聴が、お釈迦さんはハンサムだったんだけどねぇ~と見てきたようなことを言っている。女性の直感は侮りがたい。確かに大川隆法の顔は卑しい。彼は自分の奥さんは当初絶賛していたが、その後は大奥マル秘状態になったりして、散々なことを言っている。ひとのことはあまり言えたものではないが。残念ながらハーレム状態のことではない。

 

彼は東大を出て、兼松ごうしょうに勤めていた。大手商社と彼は言うが、自分の勤めていた会社と近かったが、大手とは言いにくい。また、幸福科学内の昇級?にはテストがあるが、東大卒らしい。小池都知事による都議公募テストはまあそんなもんかいなと思いはするが、不幸の科学は教祖がいるからには宗教ではないのか?宗教法人を申請するときは、教祖を設定しなければならないから、便宜上のものかもしれない。なんせ科学というのだから。

 

本題は彼の霊言集である。最初は面白かった。現在、日本では6割以上、西洋でも3割程度、輪廻転生を信じるようになってきたようであるが、輪廻転生は、霊というものが核にあり、肉体はドンドン入れ替わるということで納得される。肉体は必ずしも人間の肉体とは限らないのだが、人間間の輪廻転生は物的証拠はないが、状況証拠はやたら多いし、もはや誰も調べる人もいないくらいと言える。きっかけは、フロイトがヒステリーの原因を幼児期のトラウマに求め、催眠術を使ったが、アメリカの療法家が誤って、前世に退行催眠をしたことによる。

 

大川隆法が霊言集を出すまでは、その種のモノはいろいろ読んではいたが、それほど細部にわたって明確にはなっていなかった。彼自身書いているのだが、霊を自分に降ろし、自動筆記?する能力は神によって与えられた。普通は別人の審神がいて、邪霊でないか判断するが。その際約束があって、他宗の悪口を言ってはならない、ということ。それを守っているときはまともであったが、どこかで阿含宗、真如苑、もうひとつなんだったかの悪口をポロリと言ってしまった。それを機にだんだんだんだん怪しげになっていった。ある時点で決定的におかしいと断定した。霊言集以外に宗教観を述べた本は、まあ言わば、色々本を読んで、切り貼りしたというものである。普通、新興宗教を興すモチベーションはこの考えでこそ人・世を救うことが出来るというのがあると思うが、もう新しい宗教を興す時代は終わっている、この世はそんなまどろっこしいことをやっている状況では無い、世界の諸宗教が同じ目的に向かって団結していくことにあるのではないか、と思っている。もうキリスト教系、イスラム教系でほぼ世界は固まっており、今更不幸の科学が世界宗教になることは考えられない。創価は信者数を大幅に減らしたが、その分が不幸の科学に移った程度である。

 

私は、気に入らないものがあると、直ちに断捨離する。あるとき、近くに古書を扱っている店に段ボール箱に入れて、タダで引き取って貰った。その店では売れないが、古書卸市場では当時でもレアものになったいたと思うから、その店には迷惑はかけていないと思う。こういうのを授業料という。珍書・奇書のみならず、いかがわしい本を読むことは芸の肥やしになるのかな。。。途中までは結構面白かったのは事実である。見極めがつくと目が穢れると感じてしまうのだが。