心に残る作品、、、
短歌は作りはするものの
自分の心が動いた時に
作っていることは確かであるが、
人の心に残るかどうか。
自分の数学研究も
短歌も、
人生も
跡形も無く
川面に浮いて流されていく、
木の葉のようなものと思う。
そういう生き方を
理想とする、
というわけでもないが。
釈超空の歌に
人も 馬も 道ゆきつかれ 死ににけり。
旅寝かさなるほどの かそけさ
というのがある。
かそけさというのには、
人間のそういう人生に
肯定感が微妙に含まれている。
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> 田坂広志 「風の便り」 四季 第63便
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> 日々の仕事が残すもの
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> 我々は、日々の仕事において、
> 何を残しているのだろうか。
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> そのことを考えさせられる
> ささやかな体験が、あります。
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> 何年か前、あるタクシーに乗ったときのこと。
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> そのタクシーの運転手の方は、
> 目的地に着いて料金を受け取るとき、
> こちらの目を見つめ、真心を込めて、
> 「有難うございました」とおっしゃったのです。
>
> そのとき、
> その乗り心地の良い運転と、
> 気配り溢れる応対とともに、
> その運転手の方の「仕事」に対する思いが、
> 深く、伝わってきました。
>
> この方は、日々の顧客サービスというものを、
> 単なる「商品」として、提供しているのではない。
>
> この方は、それを、
> 自身の「作品」として、心を込めて残されている。
>
> その思いが、
> 伝わってきたのです。
>
> たしかに、それは、
>
> 「形に残らないサービス」でした。
>
> しかし、それは、まぎれもなく、
>
> 「心に残る作品」でした。
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> 2003年1月9日
> 田坂広志
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