実はアメブロの存在を全く忘れていた。昨日のBSプライムニュースにコメンテーターとして田坂氏が出演しており、ナイスなコメントを見聞きして、今日メールが送られてきたので早速貼り付けた。驚いたのは放置して1年はたつと思うが、これを見ているひとがいたことである。

私は相当以前プログラマーをやっていたことがある。IBMのマシーンを使っていたが、当時のメモリーは恐ろしく高価で、貧乏会社であったし、今のパソコンとは雲泥の差の実メモリーであった。IBMは当時仮想メモリーという手法で汎用コンピュータのメモリー不足に対処していた。外部記憶装置に出したり戻したり(ページインーページアウト)してメモリーのことを気にしないで良いというのだが、いかんせん自分の使っていたコンピュータはメモリーが少なすぎで、ページインーページアウトに力を裂かれてしまっていた。遠い昔の話である。
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> 田坂広志 「風の便り」 四季 第58便
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> 「現実」の豊かさ
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> 1995年に、アメリカで行われた
> 「バーチャル・リアリティ」の会議に出席したときのことです。
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> そこでは、「仮想現実感」と呼ばれる最新技術を利用して、
> 様々なスポーツやゲームを「仮想体験」できるマシンが
> 展示されていました。
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> 例えば、実際のテニスやゴルフをしているような体験ができる
> 「バーチャル・テニス」や「バーチャル・ゴルフ」。
> そこには、多くの人々が集まって、マシンを試していました。
>
> しかし、最初は競ってマシンを体験する人々も、
> しばらくすると、飽きて、他へ移っていきます。
>
> 「仮想の体験」は、やはり、
> 「現実の体験」に及ばないからです。
>
> しかし、そうしたマシンの中でも、ひとつだけ、
> 飽きないマシンがありました。
>
> 「バーチャル・ビリヤード」です。
>
> なぜなら、そのマシンは、
> ビリヤードの「球」を突くという体験を提供するものではなく、
> ビリヤードの「球」の立場になり、
> キューで突かれ、弾け回る体験を提供するものだったからです。
>
> そのマシンを飽きずに楽しむ人々を見たとき、
> ふと、気がつきました。
>
> 我々の最も深い興味を掻き立てるものは、
> 「バーチャル・リアリティ」ではなく、
> 「リアル・バーチャリティ」、
> 現実を精巧に模倣した「仮想的な現実」ではなく、
> 現実には体験できない「現実感ある虚構」である。
>
> そして、そのとき、
> 一つの真実に、気がつきました。
>
> 「現実」よりも、深く、豊かなものはなく、
> 「虚構」とは、その現実の本質を
> 鮮やかに切り出してみせる、手段に他ならない。
>
> そのことに、気がついたのです。
>
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> 2002年12月5日
> 田坂広志