失敗を恐れないビジネス術 マツダ好調を支える「失敗大賞」
2014年10月3日(金)10時0分配信 ORICON STYLE
「枠の中に収まった仕事ばかりしていては、イキイキとした人は生まれないと思うんです」――そう語るのは、自動車メーカー・マツダの圓山雅俊執行役員兼本社工場長。現在、好調な業績をあげている同社だが、新型の『マツダ デミオ』が発売されたり、『マツダ ロードスター』のフルモデルチェンジも控えていたりと、その気運は今後も高まるばかり。成功の裏には、より良い車作りを目指す従業員1人ひとりの情熱と、それを後押しする同社ならではの“社風”があった。
◆失敗は成功のもと、チャレンジ精神を称える「失敗大賞」
山口県の防府工場や海外の工場など、さまざまな場所で経験を積み、数年前に工場長として本社に戻ってきたという圓山氏。「帰ってきた時に、みんなビクビク仕事をしている感じがありました。上から言われた通りの仕事をやっていくというか、石橋を叩いて渡ればいいんですけど、叩きすぎて渡れなくなっちゃうというか(笑)。そういう風土っていうのは、良くないんですよね」。
その状況を打破するべく、圓山氏が提案したのが、各々のチャレンジ精神を称える『失敗大賞』という新制度の導入だ。年に2回実施される表彰制度で、挑戦する志の大きさなどを選考基準として、「マネージャー賞」、「部長賞」、そして最高位の「工場長賞」を選出。受賞者には、「じっくりいこうで」、「しんぱいないで」など、広島弁のメッセージ入りのワッペンが進呈される。
◆自己実現しやすい環境が、現場のモチベーションを上げる
前下期の工場長賞は、世界一の赤を目指したこだわりのカラー“ソウルレッド”や、マツダのデザインテーマ“魂動デザイン”を採用した新型車が続々と量産されるようになり、難易度が増した塗装の検査工程チームの改善。“検査の匠”を目指すメンバーは、分度器を使用して確認する角度を測るなど、180以上もの箇所を検証したものの、数字ばかりの手順書となってしまったため実際には運用できないという結論に。
工場長賞は、約3ヶ月をかけてコツコツとデータ集計を行ったその努力に対して贈られた。惜しくも失敗に終わってしまったものの、現在は匠の技と研修生の“目線”を動画で記録し、それを並べて比較するなど、品質向上に活かされているという。車体塗装検査係の高岡康二さんは、「自分たちのアイディアが形になることは、やりがいやモチベーションにつながります」と充実した表情だ。
そのほかにも、某大学とのコラボレーションで自分たちが望む素材を作り上げていこうとする動きがあったり、人の力と自動化を融合させるロボットプロジェクトが進んでいたりと、新制度導入の成果は「金額的にも出ています」と圓山氏。「成功している事例の裏には、必ず失敗があるはず。こうやって現場の意識や行動が変わることによって、もっとモノ作り革新が加速していくんじゃないかなって。そういう感触を今味わっています」。
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僕のも相当な失敗大賞ですね。
2014年10月3日(金)10時0分配信 ORICON STYLE
「枠の中に収まった仕事ばかりしていては、イキイキとした人は生まれないと思うんです」――そう語るのは、自動車メーカー・マツダの圓山雅俊執行役員兼本社工場長。現在、好調な業績をあげている同社だが、新型の『マツダ デミオ』が発売されたり、『マツダ ロードスター』のフルモデルチェンジも控えていたりと、その気運は今後も高まるばかり。成功の裏には、より良い車作りを目指す従業員1人ひとりの情熱と、それを後押しする同社ならではの“社風”があった。
◆失敗は成功のもと、チャレンジ精神を称える「失敗大賞」
山口県の防府工場や海外の工場など、さまざまな場所で経験を積み、数年前に工場長として本社に戻ってきたという圓山氏。「帰ってきた時に、みんなビクビク仕事をしている感じがありました。上から言われた通りの仕事をやっていくというか、石橋を叩いて渡ればいいんですけど、叩きすぎて渡れなくなっちゃうというか(笑)。そういう風土っていうのは、良くないんですよね」。
その状況を打破するべく、圓山氏が提案したのが、各々のチャレンジ精神を称える『失敗大賞』という新制度の導入だ。年に2回実施される表彰制度で、挑戦する志の大きさなどを選考基準として、「マネージャー賞」、「部長賞」、そして最高位の「工場長賞」を選出。受賞者には、「じっくりいこうで」、「しんぱいないで」など、広島弁のメッセージ入りのワッペンが進呈される。
◆自己実現しやすい環境が、現場のモチベーションを上げる
前下期の工場長賞は、世界一の赤を目指したこだわりのカラー“ソウルレッド”や、マツダのデザインテーマ“魂動デザイン”を採用した新型車が続々と量産されるようになり、難易度が増した塗装の検査工程チームの改善。“検査の匠”を目指すメンバーは、分度器を使用して確認する角度を測るなど、180以上もの箇所を検証したものの、数字ばかりの手順書となってしまったため実際には運用できないという結論に。
工場長賞は、約3ヶ月をかけてコツコツとデータ集計を行ったその努力に対して贈られた。惜しくも失敗に終わってしまったものの、現在は匠の技と研修生の“目線”を動画で記録し、それを並べて比較するなど、品質向上に活かされているという。車体塗装検査係の高岡康二さんは、「自分たちのアイディアが形になることは、やりがいやモチベーションにつながります」と充実した表情だ。
そのほかにも、某大学とのコラボレーションで自分たちが望む素材を作り上げていこうとする動きがあったり、人の力と自動化を融合させるロボットプロジェクトが進んでいたりと、新制度導入の成果は「金額的にも出ています」と圓山氏。「成功している事例の裏には、必ず失敗があるはず。こうやって現場の意識や行動が変わることによって、もっとモノ作り革新が加速していくんじゃないかなって。そういう感触を今味わっています」。
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僕のも相当な失敗大賞ですね。