かわいい・賢い・家庭的……今ドキ男子が結婚相手に求める「5K」って?
2014年7月7日(月)16時45分配信 All About
真面目で人に好かれてきた女性ほど、既存の価値観や結婚観に縛られ、自然に振る舞えなくなっているもの
■結婚できないのは誰のせい?
結婚とは、カオ(女)とカネ(男)の交換である――。
そんな衝撃的なフレーズが物議をかもしながらも、現代の結婚事情を鋭く斬った著書『結婚の条件』が、一世風靡した心理学者の小倉千加子さん。
その続編『結婚の才能』の発表でインタビューしたとき、小倉さんは“結婚したいのにできない現代男女”について鋭くえぐっていて、かなり身につまされた!
“婚活”しないと結婚できないと言われる時代、なぜ、結婚できない男女が増えているのか? その根源的な理由をえぐりだしている。未婚女子としては、心の奥のパンドラの箱を開けられたようで……相当痛い! けれど、不思議と痛気持ちいいのは何でだろう……。
今を生きる独身男女は、「決して、結婚したくないわけじゃない。結婚したいのになぜかできない」という。その迷路から抜け出すのはかなり難しい。そういうと、小倉さんは……、
「今の女性はメディアの影響もあって、いくつになっても恋したい、美しくありたいという思いが強すぎる。一方、早く結婚しないと子どもが産めなくなるぞ、という従来の価値観をつきつけられてもいる。両者の間で引き裂かれているのね。しかも、日本は高度消費社会だし、おひとりさまが楽しい。リスクを背負ってまで結婚しなくてもいいやと思っている」
結婚できないのは自分だけのせいじゃない。急激な時代の変化や、社会、親、メディアの犠牲でもあるという。「ただ、話を聞くと、みんな欲張りなワリに受け身ですよね(笑)」とも。
■結婚したいのにできない人は“茹で蛙”
結婚したいけどできないって言い続けている人は、“茹で蛙”なのだと小倉さんは言う。
蛙はいきなり熱湯に入れられるとジャンプするけど、ぬるま湯に入れると、少しずつ温度を上げても気付かない。のぼせて倒れるまでは、危機感もなく、茫洋と湯に浸っているだけ。
“結婚したいけどできない”という、男女の多くのは、そこそこの仕事について、友だちも両親もいて、不安でも毎日はそれなりに楽しい。そういうぬるま湯の中にいるから、危機感がないし、変われない。
「でも、それで良いんじゃない。ぬるま湯にいられるうちはいればいい。今という現実は、どんなに文句を言っても、自分が望んでいることの表れなんですから」
ううっ! 痛い、痛いけれど、的を射ている。
さらに小倉さんの追撃は続いた。「要するに、みんな恋愛も味わって結婚もしたいっていうことでしょ。恋愛と結婚の才能は別ですから。それぞれの才能を磨いて、自分から動かないと叶わないのに、何もしない」。
“自分から動く”とは、モテ服を着て婚活パーティーに行くことじゃないし、無駄に自分磨きをすることでもない。
では、どうすればいいのか――? その答えは、本書には書いていない。ただ、計画には書いていないだけで、本質的なヒントはたくさん隠されていて、それを自力で読み取ることに意味がある(出来合いのマニュアルに対するアンチテーゼもあります)。
■現代の男性が結婚相手に求めるのは?
その答えはさておき……。本書では、大学の教授としても長年活躍してきた小倉さんの、フィールドワークにもとづいた、現代男女の考察もかなり興味深い。
その中でもっとも興味深かったのが、「現代の20代男子が結婚相手の女性に求める条件」というもの。それは「4K」から、つい最近は「5K」になったと説く。
その5Kとは……。
1.かわいい
2.賢い
3.家庭的
4.軽い(体重が)
この4つに加えて、最近増えたという5つ目は……ナント、これ!
5.経済力
このご時世、男子も生きて行くことに関して不安がある。ゆえに、経済力を求める男子は多いのだ。何となくは理解できるけど、ホントウに? 一抹の疑念を抱いて、周囲の女性にリサーチしたところ、確かに「そうそう!」という声が多かった。
S美(30歳)は、その愛らしいルックスと性格だけでも十分なモテ女なのだけれど、最近、OLから起業して社長になった。そのとたんに、さらに数倍増しでモテるようになったらしい。「私、起業しているのっていうと、男の子の目の色が変わるんだよね」と。
本書『結婚の才能』の中には、小倉さんが出逢った、ある男子のこんな結婚観も。
「結婚は事業です。共同経営者として相手を選びます。リスクが大きくて、恋愛のようなゲームでは済まないですから」
最近の男子は、「自立している女を好きだ」と口をそろえる。“男のコケン”ってものを振りかざすのは、バブル世代、40歳以降の話なのは確か。今時の20代~30代半ばの男は、精神的にも金銭的にも一方的には、のしかかられたくないのだろう。とはいえ、エラソーな女は論外なんだけど。
肩の力が抜けて可愛げさえあれば、サバイバルできる女がモテる時代なのだと改めて。でも、それって「女らしさ・可愛さ」と「経済力・自立力」のダブルスキルが求められるということで……かなり大変!
結婚したい女子には(巡り巡って男子にも)、やっぱり受難の時代、かもしれない。
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5Kをクリアーするのは大変でしょうね。でも男性はそんな高望みをしていないと思うんですが。
2014年7月7日(月)16時45分配信 All About
真面目で人に好かれてきた女性ほど、既存の価値観や結婚観に縛られ、自然に振る舞えなくなっているもの
■結婚できないのは誰のせい?
結婚とは、カオ(女)とカネ(男)の交換である――。
そんな衝撃的なフレーズが物議をかもしながらも、現代の結婚事情を鋭く斬った著書『結婚の条件』が、一世風靡した心理学者の小倉千加子さん。
その続編『結婚の才能』の発表でインタビューしたとき、小倉さんは“結婚したいのにできない現代男女”について鋭くえぐっていて、かなり身につまされた!
“婚活”しないと結婚できないと言われる時代、なぜ、結婚できない男女が増えているのか? その根源的な理由をえぐりだしている。未婚女子としては、心の奥のパンドラの箱を開けられたようで……相当痛い! けれど、不思議と痛気持ちいいのは何でだろう……。
今を生きる独身男女は、「決して、結婚したくないわけじゃない。結婚したいのになぜかできない」という。その迷路から抜け出すのはかなり難しい。そういうと、小倉さんは……、
「今の女性はメディアの影響もあって、いくつになっても恋したい、美しくありたいという思いが強すぎる。一方、早く結婚しないと子どもが産めなくなるぞ、という従来の価値観をつきつけられてもいる。両者の間で引き裂かれているのね。しかも、日本は高度消費社会だし、おひとりさまが楽しい。リスクを背負ってまで結婚しなくてもいいやと思っている」
結婚できないのは自分だけのせいじゃない。急激な時代の変化や、社会、親、メディアの犠牲でもあるという。「ただ、話を聞くと、みんな欲張りなワリに受け身ですよね(笑)」とも。
■結婚したいのにできない人は“茹で蛙”
結婚したいけどできないって言い続けている人は、“茹で蛙”なのだと小倉さんは言う。
蛙はいきなり熱湯に入れられるとジャンプするけど、ぬるま湯に入れると、少しずつ温度を上げても気付かない。のぼせて倒れるまでは、危機感もなく、茫洋と湯に浸っているだけ。
“結婚したいけどできない”という、男女の多くのは、そこそこの仕事について、友だちも両親もいて、不安でも毎日はそれなりに楽しい。そういうぬるま湯の中にいるから、危機感がないし、変われない。
「でも、それで良いんじゃない。ぬるま湯にいられるうちはいればいい。今という現実は、どんなに文句を言っても、自分が望んでいることの表れなんですから」
ううっ! 痛い、痛いけれど、的を射ている。
さらに小倉さんの追撃は続いた。「要するに、みんな恋愛も味わって結婚もしたいっていうことでしょ。恋愛と結婚の才能は別ですから。それぞれの才能を磨いて、自分から動かないと叶わないのに、何もしない」。
“自分から動く”とは、モテ服を着て婚活パーティーに行くことじゃないし、無駄に自分磨きをすることでもない。
では、どうすればいいのか――? その答えは、本書には書いていない。ただ、計画には書いていないだけで、本質的なヒントはたくさん隠されていて、それを自力で読み取ることに意味がある(出来合いのマニュアルに対するアンチテーゼもあります)。
■現代の男性が結婚相手に求めるのは?
その答えはさておき……。本書では、大学の教授としても長年活躍してきた小倉さんの、フィールドワークにもとづいた、現代男女の考察もかなり興味深い。
その中でもっとも興味深かったのが、「現代の20代男子が結婚相手の女性に求める条件」というもの。それは「4K」から、つい最近は「5K」になったと説く。
その5Kとは……。
1.かわいい
2.賢い
3.家庭的
4.軽い(体重が)
この4つに加えて、最近増えたという5つ目は……ナント、これ!
5.経済力
このご時世、男子も生きて行くことに関して不安がある。ゆえに、経済力を求める男子は多いのだ。何となくは理解できるけど、ホントウに? 一抹の疑念を抱いて、周囲の女性にリサーチしたところ、確かに「そうそう!」という声が多かった。
S美(30歳)は、その愛らしいルックスと性格だけでも十分なモテ女なのだけれど、最近、OLから起業して社長になった。そのとたんに、さらに数倍増しでモテるようになったらしい。「私、起業しているのっていうと、男の子の目の色が変わるんだよね」と。
本書『結婚の才能』の中には、小倉さんが出逢った、ある男子のこんな結婚観も。
「結婚は事業です。共同経営者として相手を選びます。リスクが大きくて、恋愛のようなゲームでは済まないですから」
最近の男子は、「自立している女を好きだ」と口をそろえる。“男のコケン”ってものを振りかざすのは、バブル世代、40歳以降の話なのは確か。今時の20代~30代半ばの男は、精神的にも金銭的にも一方的には、のしかかられたくないのだろう。とはいえ、エラソーな女は論外なんだけど。
肩の力が抜けて可愛げさえあれば、サバイバルできる女がモテる時代なのだと改めて。でも、それって「女らしさ・可愛さ」と「経済力・自立力」のダブルスキルが求められるということで……かなり大変!
結婚したい女子には(巡り巡って男子にも)、やっぱり受難の時代、かもしれない。
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5Kをクリアーするのは大変でしょうね。でも男性はそんな高望みをしていないと思うんですが。