実に分かり易くすらすら読め、しかも内容が感銘するものが多く、教えられることが多かった。かといって難しいことが書いてある訳でない。

著者のお兄さんの小林秀雄関係をわりに読んでいた(昔人間にそういう人は多いと思うが)関係で著者の本は今リビングの飾り棚を見てきたら5冊読んでいる。同じ飾り棚に小林秀雄の全集を並べているが資料的につかっているだけでほとんど並べているだけである。

この本は「のらくろ」の田河水泡に関することのウエイトが大きい。著者はこの夫のことを尊敬している、いた、と言う。女性として非常に恵まれたことだと思う。お兄さんのことも尊敬している、いた、という。著者自身が偉い人で飛び切りの二人を良く理解出来たこともあると思う。

著者はクリスチャンであるが、型にはまった説教臭いところは全く無い。ときに全てを信じている宗教から発想する人がいて、それも悪くはないが、どっちかというと著者のような柔軟で人間くさい?人を私は好ましく思う。

田河水泡が戦後見直されて大いに活躍し、著者も自分のやりたいことと思うが文筆に活躍し、講演なども多くこなしているようだが、私はマイペースでのんびり生きていきたいと思っている。例えお呼びがかかったとしても。

永遠(とこしえ)のふたり―夫・田河水泡と兄・小林秀雄