著者程この本を繰り返し読んだ者はいないと思います。HPにアップしてから今回のバージョンアップまででもですね、もちろん校正が主ですが。校正ほど丁寧に読むことはないとも言えますね。
この本の特徴は近代数学+一部の現代数学をこの一冊でカバーしているということです。数学的内容も類書に比べ、簡単すぎずムズ過ぎずちょうどエエカゲンに数学の感じをつかめるようになっています。ただそれだけなら数学の解説本ですが、数学を生み出してきた天才達のエピソードを絡めながら、そこそこ面白く数学の目見当がつくようになっています。
誰が読んでも一番面白いのが岡潔関連、次ぎにエルデッシュ関連かな。関連というのは天才数学者ともなると、お友達やらケンカ仲間やらも錚々たる人が多く、本人はもとより周辺の人のやった研究の話しも書いてますのでね。だからかなり広い範囲の数学の目見当がつくというわけです。ただし、結構専門的な話しも混じっていますが、まあ無視ムシ。
デンジャラス・ストーリーというキーワードが売れ行きを悪くしているかもしれないのですが、息子が小学生の頃、コロコロコミックを読んでいて、私もおこぼれを愛読していたんです。ガンバレ松井君なんて2~3日に一回は読んでましたね。何回読んでもすぐにすっかり忘れるんです。そこにデンジャラスじいさん、というチョー面白いマンガがありましてね。そこからぱくったんです。デンジャラスと言ってもホームレスになるとか、自殺するとか、暗殺されるとかいうことではありません。世間からも、数学者からさえも、かなり変人扱いされるという程度のことなんですけどね。それってそう簡単に扱っていいことかわかりませんけど。
それでですよ、私は以前「アホでも数学者になれる(方)法」という本を大人のための数学教室と銘打って出したんですが、それを丁寧に読んでない人は私はアホですが何か?って言う風に思われたかもしれませんが、私が大学2年生の時に数学をやろうと決めたときは、数学者になるなら天才大数学者しかないでしょ!、的に思っていたんですよ。笑いたければ笑って下さい。笑いは地球を救いますし。
それで院試あたりまでは別段問題はなかったのですが、卒業の時に時計台の攻防があって、数学教室でも教授連のつるし上げがありました。遠い昔のことですが。その時にあろうことか、私は教授連を向こうにまわして、あんたらみたいなことをやってたらアカン、的大暴言?を吐きましてね。それが言質になって修論で立派なものを書かねばと必死こいたらあっちの病院にはいって、薬の強烈な副作用を頭がおかしくなったと思い込んで、休学1年をはさんで修士を5年かかって修了し、会社でプログラマーをやることになりました。
最初の2~3年は夢中でやってましたけど、再入院したときに、どういうわけか数学を思い出しましてね。結局34~5で脱サラしたんです。まあそれから色々波瀾万丈で、デンジャラスストーリーには事欠きませんが、未だ世間からも、数学者からも天才とは思われていないどころか、変人度抜群のおばかさんと思われていると思います。しかし最近自分でもひょっとしたらやっぱり天才かも、なぁ~んて・・・嘘ですよ。
しかしまあ思い切って大風呂敷を広げるのも悪くないと思いますよ。一度だけの人生なんですから。もし生まれ変わったらその時はその時でいいじゃあ~りませんか。単にこんな珍無類の人種がいるんだ、あはは、でもいいですよ。でも多分物の見方が広がります・・・かどうか保障の限りではありません。読んでみればぁ~?
大人のための数学教室 天才数学者のエピソードで綴るデンジャラス・ストーリー