「Youは何しに日本へ?」にも登場 外国人が訪れたがる「忍法のメッカ」

2014年5月5日(月)13時1分配信 THE PAGE

 テレビの人気番組「Youは何しに日本へ?」で、昨年来、注目を浴びているのが野田市(千葉県)にある武神館(ぶじんかん)の本部道場と、その主宰者、初見良昭(はつみ・まさあき)氏だ。

 武道、忍法を学びに、アメリカ、スペイン、ドイツ、ブラジルなど世界のさまざまな国から、一年中、武神館を目指して、たくさんの武道修業者が日本にやってくる。武神館の門人は世界に15万人もいて、彼らは1週間から10日くらいの休暇を取って、数人から数十人のグループで来日し、武神館の本部道場で初見氏の直接指導を受ける。
 柔道のメッカ、講道館(文京区春日)、合気道のメッカ、合気道本部道場(新宿区若松町)と並んで、武神館本部道場は武道と忍法のメッカとして、海外に広く知られている。

 野田の街を歩くと、彼ら外国の武神館の門人たちが10人くらいで闊歩している光景を目にすることが少なくない。野田市は世界企業キッコーマン本社のある土地であると同時に、最後の忍者にして世界的な武道家、初見氏のいる街として、たびたびテレビや雑誌で紹介されてきた。かつて野田市の消防隊員は忍術の稽古をする、としてNHKテレビのニュースで取り上げられたこともある。
「武道の真髄は忍法にある」と語る初見氏は、忍法、武道を高松寿嗣(たかまつ・としつぐ)氏に学び、戸隠流、虎倒流、玉虎流、高木楊心流、神伝不動流、九鬼神流、雲隠流、玉心流、義鑑流の九流派の宗家であり、ほかの無数の古武術も統合した武神館を主宰している。市川雷蔵の映画「忍びの者」などで忍術指導、武芸考証をしたり、テレビの「忍術千一夜」の連続コーナーで忍術を解説したり、東映の特撮テレビシリーズ「世界忍者戦ジライヤ」で、戸隠流第34代宗家である忍法道場主・山地哲山役で準主演をするなど、忍術普及に活躍。また、アメリカ等海外に武道指導に赴き、その技に世界の多くの人が驚嘆し、指導を受け、その結果、「(日本よりも)世界で有名な日本人」「最後の実戦忍者」「世界最高の武道家」「伝説的な武人」と称されるに至っているのである。
 本部道場は、立錐の余地がないほど、たくさんの門人が集まって稽古している。その八割から九割が外国人だ。

 筆者が道場で、その稽古風景を見学したときは、こうだった。
力一杯、三方から拳で攻撃してくる三人の門人に対して、初見氏は目にも止まらぬ速さで、三人の体をいっぺんに細紐でぐるぐる巻きにして、身動きすら出来ないようにしている。その一人は体が逆さまになっている。三人は、どんな技がかけられたのか、わからず、茫然としているようだ。
驚嘆すべき技を目撃し、あっけにとられて声が出ないと同時に、痛快な思いも込み上げてきた。初見氏が演じるその技を参考にして、次に門人たちがペアになって稽古をするのだが、彼らは真剣であると同時に、楽しみながら稽古をしていた。

 別の機会に、取材で訪れた筆者に対して、初見氏は名刺を手裏剣代わりにヒュッと飛ばして見せてくれた。その紙は、たちまちひらひらと舞い落ちるはずが、20メートルほど前方の人物の胸目がけて、あたかも小さな角状の鉄の手裏剣のように、まっしぐらに飛んで行った。
 武神館には女性の門人たちも少なくなく、昨年は武神館「世界くの一大会」が綾瀬の東京武道館で開かれ、約300名が集まった。
 忍術、体術、剣術、棒術、鎗術、十手術など、さまざまな武術を学び稽古でき、とっさのいかなる危機に際しても身を護り、敵を制する実戦的な武技と平常心を身につける事ができる、それが初見氏の教えの最大の特徴である。そのため、海外の門人たちの中には軍隊、特殊部隊、警察、護衛、警備、情報関係者も少なくない。

 初見氏が研究し、解き明かした忍者食、忍者の健康医療、危機管理術、そして暴力の病態生理学は、海外の大学が学問として高く評価し、氏はトリニティ大学名誉教授などになっている。
 初見氏は、「武道とは生きる道であり、忍法とは日本文化の精華であり、そこには幽玄が潜んでいる」と語る。その玄妙と言うべき忍法と武道に、世界の人々が共鳴し、毎日、世界から稽古に訪れているのである。

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日本は不思議な国ですねぇ~。