東京の八王子の近くに高尾山という奇跡の山があった。海抜わずか600メートルほどの山なのであるが、1599種の植物が生育し、ダントツの日本一であった。ということは鳥獣も多く、昆虫も多種多様で、綺麗な水にあふれていたのである。

みんなが遠足にいったり、ハイキングにいったり、人々の心を癒す静かな美しい山であったのである。

ところがななんと、その山の周辺に道路を通し、高尾山にトンネルを通すという建設省(国土交通省)の無謀で費用対効果の少ない計画がたてられ、地元の人のみならず国民がこぞって30年の反対運動(裁判にも持ち込まれた)をしたにもかかわらず計画は実行されてしまい、今は見るも無惨なことになっている。

お役人が一旦こうと決めるとどうやってもダメらしい。国民の公僕というのは全くの嘘なのである。

この本は熊森協会の会長さんがHPで推薦していたので読んだ。僕はこういうことも知らないで、たかが行政、されど行政なんて言っていたが恥ずかしい。とにかく国から補助金など貰ってはだめだということがよく分かった。

守られなかった奇跡の山――高尾山から公共事業を問う (岩波ブックレット)