小保方論文問題で理研・笹井副センター長が払う“巨額の代償”

2014年4月13日(日)10時26分配信 日刊ゲンダイ

 STAP細胞論文の実質的な執筆者とされる理研の笹井芳樹副センター長(52)が、来週ようやく会見を開く。笹井氏は朝日新聞の取材に「STAPはreal phenomenon(本物の現象)だと考えている」と超一流の科学者っぽく答えていたが、「引責辞任は避けられない」という見方もある。

「役員確実」と目されていたエリート本部長が、肩入れしていた部下の女性の大チョンボで一転、窮地に。サラリーマン社会にたとえたら、そんな感じか。本部長が笹井氏で、部下の女性とは、もちろん、小保方晴子研究ユニットリーダー(30)のことだ。

 今でこそiPS細胞の山中伸弥京大教授の方が注目されているが、笹井氏がES細胞、再生医療分野の権威であることに変わりはない。ノーベル賞候補ともいわれてきただけに、今回の騒動で一気に計算が狂ってしまった。そう感じているんじゃないか。

「笹井氏は次期センター長に内定していたんですが、棚上げに。理研の川合真紀理事も先月の会見で『(内定という話は)聞いていません』とはっきり否定してしまった。いずれにせよほとぼりが冷めるまでは、動かしようがないでしょう」(文科省関係者)

 理研にとっては、山中氏に対抗できる数少ないエースだ。だから理研の調査委も、小保方さんひとりに罪をかぶせ、笹井氏には“シロ判定”を出した。そう見る向きは多い。狂いが生じたのはここからだ。

■数々の誤算が…

「笹井氏は『STAPは本物の現象』と言いながらも、論文の撤回には同意している。要するに、さっさと幕引きしたいのです。ところが、小保方さんがゴネた。論文は撤回しないという。騒動の火に油を注いだ。笹井氏からすれば計算違いで、出世の目はさらに遠のいた。小保方さんを抜擢、週刊誌に『寵愛』と報じられるほど熱心に指導していたのに、裏切られた思いでしょうね」(理研関係者)

 笹井氏が「俺は(米俳優の)ケビン・コスナーだ」と言ったとかいう報道もある。小保方さんの“ボディーガード”のつもりでいたんだとしたら、なおさら悲しい。

 さらなる誤算は、小保方さんの会見だ。

「『200回以上作製に成功した』と小保方さんが言ってしまった。ほとんどの科学者が呆れています。笹井氏の会見でも確実に突っ込まれる。笹井氏は、『STAPは本物』としているから、小保方さんの発言を否定しづらいですが、肯定もできない。もちろんなぜ小保方さんを抜擢したのかという質問も出るでしょう。もう理研もかばい切れないんじゃないですか」(科学ジャーナリスト)

 ちなみに、笹井氏も小保方さんも理研の「任期制職員」なので、退職金はない。もっとも笹井氏は、年俸1273万2000円の固定給+αに住居、通勤などの諸手当が別につく高給取りだ。先月は生命科学分野で実績を挙げた研究者を表彰する「上原賞」を受賞し、副賞2000万円も受け取っている。それでも今回の騒動で払う代償は、もっと“巨額”になりそうだ。

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独立系は気が楽です。失うものが無いですから。