小保方氏「STAPは真実」=「迷惑掛けた」と謝罪-「画像捏造」に反論会見

2014年4月9日(水)14時0分配信 時事通信

 新しい万能細胞「STAP(スタップ)細胞」の論文問題で、理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー(30)は9日午後1時から、大阪市内のホテルで記者会見した。小保方氏は「私の不注意で疑念を生み、迷惑を掛けたことを心よりおわびします」と謝罪。その上で「論文の結論には影響しない。STAP現象は何度も確認された真実です」と述べ、論文の画像を捏造(ねつぞう)・改ざんしたと認定した理研調査委員会の最終報告書に反論した。
 小保方氏の記者会見は、1月28日に理研発生・再生科学総合研究センター(CDB、神戸市)でSTAP細胞を発表して以来。小保方氏は時折涙声になりながら、「弁明と説明の機会を与えられれば、間違いが起こった経緯を理解してもらえる」などとコメントを読み上げた。
 論文の不正行為を認定した最終報告書に対し、小保方氏側は8日、「調査は不十分で、不正行為には当たらない」と不服を申し立てた。調査委が審査し、再調査するかどうか判断する。
 小保方氏は会見で「STAP細胞の作製に200回以上成功している」と主張。3年間で2冊しかないとされた実験ノートについて「もっと存在する。理研に提出したのが2冊」と反論した。
 英科学誌ネイチャーに掲載された論文は、画像に不自然な点や無断引用があるとインターネット上で指摘が相次いだほか、他の研究者から「論文の方法では再現できない」との声が上がった。
 理研が設置した調査委は今月1日、最終報告書を公表。論文でSTAP細胞がさまざまな細胞に変化することを示す重要な証拠とされた画像は、小保方氏が2011年に早稲田大の博士論文に掲載した別の実験画像に酷似したものを使ったと判断し、「捏造に当たる不正」と認定した。
 さらに、遺伝子の解析画像についても「きれいに見せる目的で加工した」と改ざんを認定した。
 調査委は、二つの不正行為は小保方氏が1人で行ったと判断。論文共著者の笹井芳樹CDB副センター長や若山照彦山梨大教授は不正に関与しなかったと結論付けた上で、チェックを怠った責任は大きいと指摘した。 

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200回も成功しててきれいな画像が無かったのは変だけど。