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田坂広志 「風の便り」 特選 第132便
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「ホメオスタシス」の矛盾
地球とは、一つの巨大な生命体である。
それは、ジェームズ・ラブロック博士が提唱した
「ガイア仮説」と呼ばれる思想です。
その仮説の根拠として、博士は、
地球が「ホメオスタシス」を持つことを挙げています。
内部の環境を一定に保とうとする「恒常性機能」です。
たしかに、地球の歴史を振り返るならば、
この惑星の内部環境は、長い年月にわたり、
温度や大気組成などが、一定に保たれていた。
そして、我々が、
暑いとき、汗をかくことによって、体内温度を下げ、
寒いとき、鳥肌を立てることによって、熱の消失を抑えるように、
この「ホメオスタシス」は、まさに、
「生命」を生命たらしめる特徴に他なりません。
しかし、そのことを考えるとき、
我々は、不思議な矛盾に気がつきます。
「生命」は、
常に一定の状態であり続けようとする
「恒常性」という性質を持つ。
しかし、その一方で、「生命」は、
現在の生物種を超えた生物種に変わろうとする
「進化」という性質を持つ。
その矛盾に気がつくとき、我々は、
それが、実は、
我々の心の姿でもあることに、気がつきます。
現在の自分であり続けようとする、自我。
そして、
新たな自分へ脱皮していこうとする、大我。
心の奥深く、
その葛藤があることに、気がつくのです。
2003年12月1日
田坂広志
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西田幾多郎流に言うと、絶対矛盾的自己同一ということでしょうかねぇ~。
田坂広志 「風の便り」 特選 第132便
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「ホメオスタシス」の矛盾
地球とは、一つの巨大な生命体である。
それは、ジェームズ・ラブロック博士が提唱した
「ガイア仮説」と呼ばれる思想です。
その仮説の根拠として、博士は、
地球が「ホメオスタシス」を持つことを挙げています。
内部の環境を一定に保とうとする「恒常性機能」です。
たしかに、地球の歴史を振り返るならば、
この惑星の内部環境は、長い年月にわたり、
温度や大気組成などが、一定に保たれていた。
そして、我々が、
暑いとき、汗をかくことによって、体内温度を下げ、
寒いとき、鳥肌を立てることによって、熱の消失を抑えるように、
この「ホメオスタシス」は、まさに、
「生命」を生命たらしめる特徴に他なりません。
しかし、そのことを考えるとき、
我々は、不思議な矛盾に気がつきます。
「生命」は、
常に一定の状態であり続けようとする
「恒常性」という性質を持つ。
しかし、その一方で、「生命」は、
現在の生物種を超えた生物種に変わろうとする
「進化」という性質を持つ。
その矛盾に気がつくとき、我々は、
それが、実は、
我々の心の姿でもあることに、気がつきます。
現在の自分であり続けようとする、自我。
そして、
新たな自分へ脱皮していこうとする、大我。
心の奥深く、
その葛藤があることに、気がつくのです。
2003年12月1日
田坂広志
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西田幾多郎流に言うと、絶対矛盾的自己同一ということでしょうかねぇ~。