建設現場から悲鳴。東京五輪が危機
2013年12月8日(日)11時0分配信 R25
今、ゼネコン業界が深刻な人手不足だ。建設現場で働く人たちが圧倒的に足りず、全国で労働者の取り合いになっている。9月の新規求人倍率を見ると、型枠工や鉄筋工などで8倍以上。つまり、1人の求職者に8以上の求人がある計算になる。
ゼネコン業界の市場は、ピークの1992年度84兆円から半減した。その間、業界はダンピング競争を繰り広げ、シワ寄せを受けたのが労働者だ。年収は250万~300万円ともいわれ、コンビニで働いた方がましと、多くの人が現場を去った。業界で働く人の数はピーク比180万人も減少した。
そこに、震災復旧や公共投資の拡大で、建設投資が一気に膨らんだ。特に今夏以降、アベノミクスによる景気回復もあり、建設現場は超繁忙を迎えている。政府は今春、公共投資における労務単価を15%引き上げたが、一度去った労働者は簡単には戻ってこない。業界には1次下請け、2次下請けと重層に分かれる構造があり、処遇改善が末端の労働者まで下りてこない事情もある。
労働環境の劣悪さを象徴するのが、社会保険の加入状況だ。建設労働者の法定3保険(雇用保険・健康保険・厚生年金)の加入割合は、わずか58%(12年10月時点、国土交通省調べ)。建設現場は3K(きつい・汚い・危険)といわれるが、以前はそれに見合った収入を得ていた。「かつて、職人は外車で建設現場に乗りこんでいた」(ゼネコン幹部)。それが現在の低収入では担い手不足は当然といえる。労働者の高齢化も進んでおり、建設現場に人が戻るには時間がかかりそうだ。
東京五輪、リニアモーターカー…。今後も建設投資が増えるイベントが控える。このままでは労働者不足によって、建設投資が消化しきれない可能性もある。国家的プロジェクトより前に、建設労働者の実態に向き合う必要がある。
(並木厚憲/『週刊東洋経済』)
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前にコンクリートの平面をきれいに仕上げる職人さんなど技術のいる人の不足は聞いたことがありますが、全体的にすごい不足みたいですね。
2013年12月8日(日)11時0分配信 R25
今、ゼネコン業界が深刻な人手不足だ。建設現場で働く人たちが圧倒的に足りず、全国で労働者の取り合いになっている。9月の新規求人倍率を見ると、型枠工や鉄筋工などで8倍以上。つまり、1人の求職者に8以上の求人がある計算になる。
ゼネコン業界の市場は、ピークの1992年度84兆円から半減した。その間、業界はダンピング競争を繰り広げ、シワ寄せを受けたのが労働者だ。年収は250万~300万円ともいわれ、コンビニで働いた方がましと、多くの人が現場を去った。業界で働く人の数はピーク比180万人も減少した。
そこに、震災復旧や公共投資の拡大で、建設投資が一気に膨らんだ。特に今夏以降、アベノミクスによる景気回復もあり、建設現場は超繁忙を迎えている。政府は今春、公共投資における労務単価を15%引き上げたが、一度去った労働者は簡単には戻ってこない。業界には1次下請け、2次下請けと重層に分かれる構造があり、処遇改善が末端の労働者まで下りてこない事情もある。
労働環境の劣悪さを象徴するのが、社会保険の加入状況だ。建設労働者の法定3保険(雇用保険・健康保険・厚生年金)の加入割合は、わずか58%(12年10月時点、国土交通省調べ)。建設現場は3K(きつい・汚い・危険)といわれるが、以前はそれに見合った収入を得ていた。「かつて、職人は外車で建設現場に乗りこんでいた」(ゼネコン幹部)。それが現在の低収入では担い手不足は当然といえる。労働者の高齢化も進んでおり、建設現場に人が戻るには時間がかかりそうだ。
東京五輪、リニアモーターカー…。今後も建設投資が増えるイベントが控える。このままでは労働者不足によって、建設投資が消化しきれない可能性もある。国家的プロジェクトより前に、建設労働者の実態に向き合う必要がある。
(並木厚憲/『週刊東洋経済』)
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前にコンクリートの平面をきれいに仕上げる職人さんなど技術のいる人の不足は聞いたことがありますが、全体的にすごい不足みたいですね。