【台湾ブログ】席を譲らない日本人、素晴らしいと思えたその教育

2013年11月20日(水)14時40分配信 サーチナ

 東京で電車に乗った時、「どうして日本人は、席を譲ろうとしないのか?」と感じた台湾人が、その疑問をブログにつづった。とても驚いたようだ。

 台湾人女性の小心眼(ハンドルネーム)さんは、他人に席を譲らない日本人が目に映り「おかしな現象」と記した。「日本に遊びに行くと、必ず電車に乗る。今回東京で電車に乗った時、私はおかしな現象に気付いた。日本の人たちが本を読んでいること……ではない! 本にカバーをかけていること……でもない! 3歳位の子連れの人に、どうして席を譲らないのか、ということだ」と訴えた。併せて、「台湾では例えば、目の前に座っている人が譲らなくても、ほかの人がちゃんと譲ろうとする」ことも補足した。1人だけではなく複数の人が、譲る態度を見せるそうだ。

 「眠ったり携帯電話をいじったり、読書に熱中している日本人は、子どもを見ないフリして席を譲らない。東京のサラリーマンは疲れているからかもしれないが、親近感が感じられず台湾とは全然違うと思った」と述べた小心眼さん。日本人の冷たい一面を感じたようだ。

 そしてあまりに衝撃を受け我慢できなかった小心眼さんは、日本語教師に状況を話し質問したとのこと。先生は、「多分日本人教育の影響。電車に乗った時に立つことも訓練のひとつで、子どもの忍耐力を鍛えているかもしれないと答えた」そうだ。すると小心眼さんは強く納得。

 「国が違うと、教育が異なるのは当然だ。日本と台湾は違う。日本人を誤解していたが、その概念に共感できる。日本人は優先席と書かれた席は、本当に必要な人のために空けているらしい。日本人の素晴らしいところだ」と伝えた。すぐに席を譲る台湾人の生活観念は「徹底していて素晴らしい」と述べつつ、電車ですぐに座れないことをしつけと考える日本人の良さも、感じたようだ。日本人との比較で、台湾人らしさを改めて実感したようでもあった。

 台湾では電車に乗ってもバスに乗っても、学生や大人たちがお年寄りや子どもに席を譲る場面を本当によく見かける。特別なことではなく、ごく当たり前という雰囲気だ。日本人からすると、どんな風に教育を受けて多くの台湾人がそれを実行しているのか興味深い。電車で立たせて子どもに忍耐力をつける、という日本教育があるのかどうか定かではないが、席を譲る台湾の人々の親切心あふれる思いやりは、見習っても良いと思えるマナーではないだろうか。(編集担当:饒波貴子・黄珮君)

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がきんちょは立たせて当然と思いますが、優先席に座るべき人に譲らない人は多いです。