“揺れる”クボタのビル 原因は隣接ライブハウスのジャンプ
2013.9.25 07:20 [westライフ]

 関西を代表する大阪市浪速区の有名ライブハウス「Zepp Namba『OSAKA』」で、ライブ中の観客らのジャンプにより、隣接する機械大手「クボタ」の本社ビル6棟のうち2棟が大きく揺れ、同社が度々苦情を申し入れる事態になっていることが分かった。Zepp側は観客にジャンプの自粛を呼びかけることしかできない状態で、事態は平行線のまま。ライブによる振動は他の施設でも問題になっており、新たな“環境問題”になりかねない状況だ。

「縦ノリ」50m先…耐震ビルで「船酔い」

 クボタ関係者などによると、最初に揺れが確認されたのは昨年4月27日夜。ライブハウスの北約50メートルにある同社第1、第2別館で「船酔いになったような」(同社社員)激しい横揺れが発生したという。

 ライブハウスは約2500人を収容可能で、2階建ての建物を新築して大阪・南港から移転、この日は男性人気バンドによるこけら落とし公演の真っ最中だった。揺れの原因はライブ以外に考えられず、同社は翌月、Zepp側に苦情を申し入れた。

 同社の敷地内には計6棟のビルがあり、振動が起きているのは第1別館(昭和43(1968)年築)と第2別館(同48年築)。いずれも耐震性診断の結果などに問題はなかったという。

 Zepp側は昨年10月、「ジャンピング禁止」などとする看板を会場に掲げ、観客に自粛を呼びかけたが、ジャンプによる揺れはやまず、クボタが度々対策を求める状態が続く。

 専門家の意見は、クボタに“軍配”を上げる。大阪弁護士会の山之内桂弁護士は「後から立地したZepp側に振動防止の努力義務がある。揺れが発生しないよう改築するか、完全にジャンプを禁止にすべきではないか」。地盤工学が専門の大島昭彦・大阪市立大大学院工学研究科教授は「ライブハウスがある大阪市浪速区は地盤が強くなく、観客のジャンプの振動が伝わっている可能性は十分に考えられる。ライブハウスのような建物を施工する際は、周囲への影響を考える必要がある」と話す。

 Zeppの運営元、ソニー・ミュージックエンタテインメント(東京都)は「ライブを土日の夜に行うなどできるだけ配慮する」としているが、クボタ総務部は「土日に出勤する社員もおり、ハード面を整備しなければ根本的に解決しない。業務に支障が出ないよう、きちんと改善してほしい」と訴えている。

縦ノリで「震度3」被害も

 ライブ会場で観客が音楽に合わせてジャンプする行為は「縦ノリ」と呼ばれ、振動が問題となるケースも少なくない。中には振動を抑える装置をとり付けた例もあるが、自粛の呼び掛けなどにとどまっているケースが多いとみられる。

 京セラドーム大阪(大阪市西区)では平成11(1999)年ごろ、ライブで観客が縦ノリをした際、近くの高層マンションで「震度3」に相当する揺れが観測された。住民グループが苦情を訴え、ドームではその後、100カ所以上に振動を抑える装置(制振装置)が設置された。出演者についても、振動の問題が発生しないとみられる歌手のライブ出演のみ許可しており、担当者は「努力を続けた結果苦情はかなり減った」という。

12年に開館した同市北区の大阪国際会議場(グランキューブ大阪)でも、ライブの日に、近くのマンションの住人から「テーブルのお茶が波打つ」など振動の苦情が相次いだ。同会議場の担当者も、「ジャンプ禁止を呼び掛けたり、曲のテンポが激しい歌手の出演を控えるなど地道な対策を取るしかな
い」としている。

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これからライブハウス新築の際は注意しないと。。。

今あるのは応急処置しかないでしょうが。