熊森協会の会長さんにこれからの日本の環境問題の眼目は奥山保全やで、と言っていたのだが、そして協会も精力的に間伐に取り組んだり奥山学会を立ち上げたりしているが、それはもちろん熊をシンボルとした動物たちとの共生が目的の一つとしてあるのだが、この本を読んで、それは大事なことであると同時に、正しい方法でやらんといかんな、なかなか難しいものだなと思った次第。

それと都市計画もちょっとアクセサリー的に樹木をあしらえるのではなしに、里山を組み込んだものにせんといかんな、と思ったことである。

つまり日本列島の改造は、総合的な視点に立って、それは林業という総合的な実学を中心的なものに据えて、やる必要があるなということ。それは強靱な国土であると同時に、優しさ、楽しさ、美しさ、経済性をもったものにするはずだ。

とかく、林業は日本では農業からの類推で素人がやって、林野庁の役人も既にドイツでは否定されている昔のドイツ林学の頭で施策を立案したものだから、酷いことになっている。

著者の育てた後輩の活躍を期待するとともに、私も微力ながら林業の重要性を訴えていこうと思っている。