人間はいかにして食べて生きるべきか、てな感じの本を書こうと思ってその資料の1つとしてよんだが、とにかく、そういうことを離れてマタギ文化の一端に触れ面白かった。

この多分縄文以来のアイヌの狩猟文化に根っ子をもつマタギ文化は いのちを頂くという営みの原型であり(熊なら撃ち殺して、解体して、仲間と宴会して食べる)そこには敬虔な祈りがある。

ただ、アイヌのように熊を神さんとか神さんから送られてきたものとして丁重に熊送り(イオマンテ)をして神の国に送り返すという風ではない。どっかから分岐したのかな。

いずれにしても、西欧の貴族の遊びとしての狩猟文化とは違う。大名の鷹狩りなどはちょっと近いのかな?

マタギは面白半分に熊などを殺しているわけではない。命がけともいえる大変な営みで、最後は食べ捨てるところは無いということで、鉄砲や弓矢のゲームとはほど遠いのである。

ただ、それであるから、本当のマタギ文化は消滅寸前であり、ゲーム感覚、お金目的の人が混じって、害獣殺しという名目で、熊に殺された人数より誤射による事故死の方が多いという猟友会みたいなものはマタギ文化の継承にはなり得ないし、そういうものを奨励する動きがあるが、要注意である。