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 田坂広志 「風の便り」 特選  第84便    
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 天才エジソンの努力



 天才とは、
 99パーセントの努力と、
 1パーセントの霊感である。

 この言葉は、天才的発明家、
 トーマス・エジソンの言葉として、
 よく知られていますが、
 彼の努力を象徴するエピソードに、
 次のようなものがあります。

 彼が蓄電池の開発に取り組んだときのことです。
 この研究においては、
 最適の電極材と電解液の組み合せを求めて
 九千回以上の実験を行ったにもかかわらず、
 結局、十分な成果が得られませんでした。

 そのとき、エジソンは、
 周りの人間に、こう語ったそうです。

  この研究では、大きな成果を挙げることができた。
  なぜならば、この実験を通じて、
  役に立たない材料を、
  数千種類も知ることができたのだから。


 このエピソードを聞くとき、
 我々は、彼の「99パーセントの努力」の本質が
 何であったかを知ります。


  無数の失敗を前に、
  自らを励まし続けること。


 その努力です。

 そして、そのエジソンの努力を支えたものが、
 「1パーセントの霊感」だったのでしょう。



 2002年10月31日
 田坂広志

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エジソンはそういう人だったのです。それから学ぶ人も多いでしょうし、それでいいと思います。

一方でニコラ・テスラという天才がいます。家庭の電気をエジソンは直流を主張し、テスラは交流を主張し、結局交流が採用されたのですが、エジソンには交流というものが理解を超えているというか、うさん臭く感じられたようです。テスラは本当の天才中の天才で、最近特に見直されつつあります。