「樅ノ木は残った」「さぶ」などで知られる作家、山本周五郎(1903~67年)が残した日記のうち、未公開だった部分を中心に収めた「山本周五郎 愛妻日記」(角川春樹事務所)が刊行された。
20~30代で、まだ作家としての足場を確立していない周五郎が苦悶くもんしながらも、妻への愛を支えに仕事に励んだ様子がうかがえる。
1930年から41年にかけて書かれた日記で、本書に収録する6割ほどが未公開。30年9月15日の日記では、最初の妻で45年に死別する清栄との出会いを、〈ああどんなに僕は清を愛していることだろう(略)今は別れて来た許ばかりだ、僕の胸はがらん洞だ〉などと、若者らしく赤裸々につづる。
また、結婚後の32年6月11日には、〈余が今生き、書き、大きな何事かを為そうと企てているのは、唯我妻あるが故である。貧から、無気力から、失意から、――、いつも余を起立たせるのは妻である〉、同年11月14日には、〈妻よ、乞う、今しばし貧を許せ。必ず必ず余は成し遂げるであろうから〉と、妻への深い愛と、作家として生きる強い決意を記す。
(2013年3月16日15時28分 読売新聞)
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成る程ねぇ~。昔は男性も女性もこういう風があったんですねぇ~。