「乳酸菌が花粉症に効く」か?
(PRESIDENT Online ) 2013年3月1日(金)配信
■花粉が体内に入ると何が起こる?
また花粉症の季節がやってきました。本来待ち遠しいはずの春を憂うつな気持ちで迎えているお父さん、お母さんも多いのではないでしょうか。
乳酸菌を摂ると花粉症の症状が出にくくなるというのは本当です。私たちの体には、ウイルスなどの異物が体内に入ったとき、速やかに体外へ排除しようとする免疫システムが備わっています。花粉症は、この免疫システムの過剰反応です。花粉は体に害がないにもかかわらず、これを異物と認識して体内で「IgE抗体」が作られ、排除しようとしてさまざまな症状を出します。この過剰反応を抑えるカギを握るのが、ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌なのです。
そのメカニズムを理解するために、もう少し詳しく免疫の仕組みを説明しましょう。私たちの体内には、免疫システムをコントロールする司令塔の役割を果たす「ヘルパーT細胞」というリンパ球があります。これには1型(Th1)と2型(Th2)の2種類あり、どちらかが増えるともう片方が減る仕組みになっています。Th2から産出される「インターロイキン4」という化学伝達物質は、IgE抗体の産出を促すため、花粉症の人は、Th2がTh1より増殖していることがわかっています。このTh2の増殖を抑える働きがあるのが乳酸菌です。乳酸菌を多く含む食品を摂取すると、結果的にIgE抗体が減り、花粉症の症状が軽減するというわけです。 さらに、もうひとつ効果があります。
花粉などのアレルゲンの多くは、口から胃腸を経由して体内に侵入しています。腸内に乳酸菌などの善玉菌が多くなると、腸内免疫の働きで花粉だけでなくダニなどのアレルゲンの体内への取り込みがブロックされる可能性が高くなるのです。
ただ、症状が出てからだと効果は低いので、スギ・ヒノキの花粉が飛び始める3カ月前ぐらいから乳酸菌を含んだ食品を毎日摂取するとよいでしょう。残念ながら、どのくらい食べたらよいかまではわかっていません。
■花粉症によい食べ物、悪い食べ物
花粉症の4大症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目や鼻のかゆみです。これらの症状が出るのは、IgE抗体が「マスト細胞」という細胞にくっつき、ヒスタミン、ロイコトリエンなどの化学物質を大量に放出するためです。食べ物でヒスタミンの放出を抑える働きをするのは、甜茶(てんちゃ)(特にバラ科のものが効果的)、赤シソ、ペパーミント(新鮮葉)、ルイボスティーなどポリフェノールが多い食品です。また、サバやイワシなどの青魚はロイコトリエンの産出を抑えます。調理法は焼くよりも、蒸したり煮たりしたほうが効果が高いことがわかっています。一方、牛や豚などの肉類は鼻づまりやかゆみを引き起こすロイコトリエンの原料になるアラキドン酸を多く含んでおり、症状を悪化させることもあるでしょう。
最近は、子供にも花粉症が増えています。花粉症対策を考えると、魚中心の食生活に切り替えたほうがよさそうです。
先生:三好 彰/三好耳鼻咽喉科クリニック院長
1977年岩手医科大学卒業。東北大学医学部耳鼻咽喉科勤務などを経て、92年開業。99年より南京医科大学国際アレルギーセンター主任教授兼任。著書に『花粉症を治す』(PHP新書)など。
福島安紀(医療ジャーナリスト)=構成 先生:三好耳鼻咽喉科クリニック院長 三好 彰
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私は何故か花粉症はほとんど気にならない程度になったのですが(体にいいことを色々やっているので、原因が特定できない)ご参考になさってください。
(PRESIDENT Online ) 2013年3月1日(金)配信
■花粉が体内に入ると何が起こる?
また花粉症の季節がやってきました。本来待ち遠しいはずの春を憂うつな気持ちで迎えているお父さん、お母さんも多いのではないでしょうか。
乳酸菌を摂ると花粉症の症状が出にくくなるというのは本当です。私たちの体には、ウイルスなどの異物が体内に入ったとき、速やかに体外へ排除しようとする免疫システムが備わっています。花粉症は、この免疫システムの過剰反応です。花粉は体に害がないにもかかわらず、これを異物と認識して体内で「IgE抗体」が作られ、排除しようとしてさまざまな症状を出します。この過剰反応を抑えるカギを握るのが、ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌なのです。
そのメカニズムを理解するために、もう少し詳しく免疫の仕組みを説明しましょう。私たちの体内には、免疫システムをコントロールする司令塔の役割を果たす「ヘルパーT細胞」というリンパ球があります。これには1型(Th1)と2型(Th2)の2種類あり、どちらかが増えるともう片方が減る仕組みになっています。Th2から産出される「インターロイキン4」という化学伝達物質は、IgE抗体の産出を促すため、花粉症の人は、Th2がTh1より増殖していることがわかっています。このTh2の増殖を抑える働きがあるのが乳酸菌です。乳酸菌を多く含む食品を摂取すると、結果的にIgE抗体が減り、花粉症の症状が軽減するというわけです。 さらに、もうひとつ効果があります。
花粉などのアレルゲンの多くは、口から胃腸を経由して体内に侵入しています。腸内に乳酸菌などの善玉菌が多くなると、腸内免疫の働きで花粉だけでなくダニなどのアレルゲンの体内への取り込みがブロックされる可能性が高くなるのです。
ただ、症状が出てからだと効果は低いので、スギ・ヒノキの花粉が飛び始める3カ月前ぐらいから乳酸菌を含んだ食品を毎日摂取するとよいでしょう。残念ながら、どのくらい食べたらよいかまではわかっていません。
■花粉症によい食べ物、悪い食べ物
花粉症の4大症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目や鼻のかゆみです。これらの症状が出るのは、IgE抗体が「マスト細胞」という細胞にくっつき、ヒスタミン、ロイコトリエンなどの化学物質を大量に放出するためです。食べ物でヒスタミンの放出を抑える働きをするのは、甜茶(てんちゃ)(特にバラ科のものが効果的)、赤シソ、ペパーミント(新鮮葉)、ルイボスティーなどポリフェノールが多い食品です。また、サバやイワシなどの青魚はロイコトリエンの産出を抑えます。調理法は焼くよりも、蒸したり煮たりしたほうが効果が高いことがわかっています。一方、牛や豚などの肉類は鼻づまりやかゆみを引き起こすロイコトリエンの原料になるアラキドン酸を多く含んでおり、症状を悪化させることもあるでしょう。
最近は、子供にも花粉症が増えています。花粉症対策を考えると、魚中心の食生活に切り替えたほうがよさそうです。
先生:三好 彰/三好耳鼻咽喉科クリニック院長
1977年岩手医科大学卒業。東北大学医学部耳鼻咽喉科勤務などを経て、92年開業。99年より南京医科大学国際アレルギーセンター主任教授兼任。著書に『花粉症を治す』(PHP新書)など。
福島安紀(医療ジャーナリスト)=構成 先生:三好耳鼻咽喉科クリニック院長 三好 彰
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私は何故か花粉症はほとんど気にならない程度になったのですが(体にいいことを色々やっているので、原因が特定できない)ご参考になさってください。