イノシシやサル、伊豆半島南部で猛威…住民悲鳴

 伊豆半島南部で、野生鳥獣による農産物への被害が多発し、地域住民らが悲鳴を上げている。

 今年は特にイノシシやサルが出没して作物や人家を荒らす例が目立ち、わなや猟銃による駆除数も大きく増加。農家らが自治体に要望書を提出するなど、被害防止の抜本的な対策を求める動きも出てきている。

 静岡県下田市によると、今年4~10月に箱わなで捕獲されたイノシシは95頭で、2011年度1年間の102頭にほぼ匹敵。賀茂猟友会が銃で仕留めるなどしたイノシシは4~10月で293頭と、すでに11年度の140頭の倍以上となった。収穫前のイモ類などを食い荒らすほか、農地や庭を掘り起こしたり石垣を崩したりする被害が報告されている。

 同県南伊豆町でも、4~10月に捕獲されたイノシシの頭数は約480頭と、11年度の187頭から急増。西伊豆町や松崎町でも、イノシシによる被害の訴えが増えているという。

 県などによると、イノシシは1度に5~6頭出産するため、出産数が少ないシカなどに比べて個体が増えやすいという。だが、これまで生息調査が行われておらず、今年の捕獲数急増の理由ははっきりしていない。

 南伊豆町では、サルも猛威をふるっている。町内の有志6人で今年結成された「野生猿による被害防止の会」(鈴木光雄代表)によると、山間部の一条地区を中心にここ数年、夏から秋にかけて収穫直前のカボチャ、スイカなどの野菜や果物が壊滅的な被害を受けたほか、人家への侵入や屋根上で暴れて物を壊すなどの行動が目立つ。同会の調査によると、町内17地区の141戸で348件の被害が確認された。

 周辺に生息する複数の群れの仕業とみられており、二手に分かれて一方が人間を引きつける陽動作戦のような行動を取ることもあるという。

 同会は「このまま放置すれば農家が生産意欲を失い、高齢者が生きがいを失うほか、耕作放棄地の増加にもつながる」として、10月下旬から今月にかけ、町と県に抜本的対策を求める要望書を、それぞれ約1400人分の署名を添えて提出した。鈴木代表らは「従来の被害対策ではもう限界。安心して農業を続けられるように力を貸してほしい」と話している。

 下田市でも農業委員会(金崎洋一会長)が11月上旬、9月補正予算での上乗せ分も含め、すでに170万円を使い切った有害鳥獣被害対策事業の予算拡大などを市に要望。市は12月補正予算でさらに事業費を追加する予定で、13年度には市有害鳥獣被害対策連絡協議会を設置し、問題解決に本腰を入れる方針だ。

(2012年11月25日13時06分 読売新聞)

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熊森協会の会長さんと時々メールして意見交換しているんですが、猪は肉食を禁じられていた(天武天皇が肉食を禁じる律令を作って明治維新まで有効だった)江戸時代でも山鯨(鯨は魚と思っていた)と言って食べていたようなんですが、近頃大量に魚を食べる鯨もそうですが、ある程度は食べてもいいように思うのですが。