年内解散で政権内の綱引き激化 民主、TPP公約明記へ
野田佳彦首相が環太平洋連携協定(TPP)の交渉参加方針を次期衆院選の民主党マニフェスト(政権公約)に盛り込む考えを表明したことに対し、同党内で10日、反発の声が強まった。首相は年内も視野に衆院解散の時期を探っているが、TPP反対派は離党も辞さない構えで、政権内の綱引きが激化した。
首相は「近いうちに信を問う」とする自民、公明両党首との合意実行に意欲を示している。10日には福岡市で開かれた民主党会合に出席。11日には都内の子育て施設を視察するなど「全国行脚」で解散ムードの醸成に意欲的だが、民主党内には支持率が低迷する中での衆院選に抵抗感が強い。