モンゴルのマンホールチルドレン 支援に感謝 8日から都内でコンサート

2012年11月6日 東京新聞夕刊

 モンゴルの孤児院の子どもたちによるコンサートが八日から、東京都内などで開催される。孤児院を支援する日本の非政府組織(NGO)「ユイマール」が招いた。親と離ればなれになり、劣悪な環境での生活を強いられていた子どもたちは、日本の支援者に感謝の気持ちを込めてステージに立つ。 (中山高志)

 「ユイマール」によると、モンゴルの都市部では一九九〇年代から、親から捨てられたり死別したりして行き場を失った子が目立つようになった。冬季には厳寒から身を守るため、マンホール内で暮らす子が「マンホールチルドレン」と呼ばれている。

 モンゴル北部のダルハン市では約十年前、地元の女性人権家や外国のNGOが、こうした子どもを対象に孤児院を開いた。

 しかし、二〇〇七年には資金難から閉鎖の危機に陥った。当時大学院生で、毎年現地を訪問し子どもらと交流を深めていた照屋朋子さん(27)が窮状を知り、同年に孤児院支援を目的にNGOを設立した。

 照屋さんらは、企業から寄付を募る一方、〇八年以降ほぼ毎年子どもを日本に招いてコンサートを開き、収益を運営資金に充ててきた。孤児院からの大学進学者に対する奨学金事業も展開しており、支援総額は約二千万円に達した。孤児院などの支援で、マンホールチルドレンは減りつつある。

 孤児院では現在、六歳から十八歳まで約四十人が、共同生活を送りながら十一年間の義務教育学校に通う。今回は、マンホールチルドレンだった子どもなど、卒業生を含め十六人が来日した。

 大学生のオドンチンゲル・ザヤさん(21)は「支援がなければ進学できなかった。日本の皆さんに本当に感謝している」と話す。照屋さんは「つらい過去を抱えながらも、全力で生き抜いている子どもたちのパワーを感じてほしい」と来場を呼び掛けている。

 コンサートでは、子どもらが民族衣装に身を包み、馬頭琴による演奏やモンゴル独特の歌唱法による歌、軟体芸などを披露する。孤児院には芸術学校が併設されており、レベルは高いという。

 開催場所は八日が国立オリンピック記念青少年総合センター(渋谷区)、十三日が銀座ブロッサム(中央区)で、いずれも午後七時開演。チケットは三千円から。二十五日には沖縄県うるま市でも開かれる。問い合わせはユイマール=電050(3348)4740=へ。

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馬頭琴というと「スーホの白い馬」の悲しい話しを思い出しますね。