三笠宮はもの凄く頭の良い人で、リベラルな人とは聞いていたが、全くその通りの方のようだ。

士官学校から陸大を出た軍人ではあるのだが、日本軍が中国に侵略していく方向で理想とは違った点があったこと、日本軍の規律が共産軍に比較して乱れたところがあった点などを忌憚なく書いている。

昭和天皇と兄弟と言うこともあって、大分膝をまじえて話し合ったようであるが、大勢を変えることはできなかったようである。

戦後学者皇族として、古代オリエント史を研究されるのだが、まだ日本では形をなしていなかった時期で、学会創設ということから始めることになる。

古代オリエント史というとシュメール文明にいきつくと思うが、日本文化とどういう関係にあるのか興味深い。それは最近になってぼつぼつ言われ出したことのようで、三笠宮は古代オリエント史の基礎を築いたということであろう。