被災地の思い、歌い継ぐ 合唱コン高校部門の2校
朝日オンライン:【加賀直樹】震災の被災地の思いを歌で表現し、歌い継いでゆきたい。そんな思いで舞台に立った学校があった。
浦和第一女子(埼玉)は自由曲に「風の影」を選んだ。福島在住の詩人、和合亮一さんが東日本大震災直後の昨年3月にツイッターで発信し続けた「詩の礫(つぶて)」を、作曲家高嶋みどりさんが女声合唱曲にした。
息を切らせている/世界中の焦り/風の影/間に合わない/僕の後ろを追い抜いていくのは止まらない風の影だ(「風の影」)
不協和音や複雑な演奏技法を用いて、不安や憤怒、諦めを表した。佐藤絵里佳部長(3年)は「見えない恐怖をどう伝えるか悩んだ」。学生指揮者の臼倉恵美さん(3年)も「風を表現した場面があるが、どういう意味を持った風なのか皆で悩み話し合った」。
和合さんは音楽の道を諦め、詩を始めた経緯がある。「復興という次元にさえ至っていない福島の思いを伝えてほしい」と願う。
長田(兵庫)の自由曲は「落下傘」。反戦詩に「自分の力でどうすることもできない思い」を込めた。地元神戸の復興演奏会で毎年、阪神大震災を歌い継ぐ意味を問い続ける。部員は震災を知らない世代に差し掛かるが、森豊亮太部長(2年)は「被災地の学校として使命を感じる」。
今年3月、宮城県の津波にのまれた海岸に立つ慰霊碑に千羽鶴を捧げ、復興を祈った。詩の「神戸」の部分を「ふるさと」に換えた。皆、泣いて歌った。
朝日オンライン:【加賀直樹】震災の被災地の思いを歌で表現し、歌い継いでゆきたい。そんな思いで舞台に立った学校があった。
浦和第一女子(埼玉)は自由曲に「風の影」を選んだ。福島在住の詩人、和合亮一さんが東日本大震災直後の昨年3月にツイッターで発信し続けた「詩の礫(つぶて)」を、作曲家高嶋みどりさんが女声合唱曲にした。
息を切らせている/世界中の焦り/風の影/間に合わない/僕の後ろを追い抜いていくのは止まらない風の影だ(「風の影」)
不協和音や複雑な演奏技法を用いて、不安や憤怒、諦めを表した。佐藤絵里佳部長(3年)は「見えない恐怖をどう伝えるか悩んだ」。学生指揮者の臼倉恵美さん(3年)も「風を表現した場面があるが、どういう意味を持った風なのか皆で悩み話し合った」。
和合さんは音楽の道を諦め、詩を始めた経緯がある。「復興という次元にさえ至っていない福島の思いを伝えてほしい」と願う。
長田(兵庫)の自由曲は「落下傘」。反戦詩に「自分の力でどうすることもできない思い」を込めた。地元神戸の復興演奏会で毎年、阪神大震災を歌い継ぐ意味を問い続ける。部員は震災を知らない世代に差し掛かるが、森豊亮太部長(2年)は「被災地の学校として使命を感じる」。
今年3月、宮城県の津波にのまれた海岸に立つ慰霊碑に千羽鶴を捧げ、復興を祈った。詩の「神戸」の部分を「ふるさと」に換えた。皆、泣いて歌った。