3人のPCに同名ファイル 遠隔操作(5カ国以上のサーバーを経由しているらしい)の感染源か

 ウイルスに感染していた大阪と三重の男性のパソコン(PC)からネット上に犯罪予告が書き込まれた事件で、大阪の男性のPCからは、遠隔操作でウイルスや書き込み履歴などが消されていた疑いがある一方、三重の男性のPCにはいずれも残ったままだったことがわかった。


■ファイル名「アイシス」ウイルス感染

 3人のPCから見つかったファイルは、いずれも。「2ちゃんねる」を経由して入手したソフト「iesys(アイシス).exe」と呼ばれる名前だった。遠隔操作ウイルスが仕込まれた疑いがあり、警察当局が解析を進めている。

 一方、ウイルス対策大手のトレンドマイクロは10日、このウイルスを検知できるソフトを開発したと明らかにした。ウイルスを解析したところ、企業などを狙ったサイバー攻撃に利用されてきた遠隔操作タイプの一種だった。

 感染先のPCの画面情報やパスワードを読み取ったり、感染PCにファイルを送ったり無断で取り出したりする機能がある。ウイルスの発信者はネット上の掲示板を通じて感染PCに指令を送り、感染PCは掲示板に指令を受け取りに行って作動する仕組みという。

 このウイルスを検知し、感染を防げるよう、ホームページからの対策ソフトの有料ダウンロードや、同社の既存ソフトの自動更新を始めた。


■不審メール開かないで 無料ソフトは危険

 ウイルス感染からパソコンを守るには、どうすればいいのか。

 独立行政法人・情報処理推進機構(東京)のセキュリティー担当によると、まずはウイルスの感染を防ぐ「ウイルス対策ソフト」を導入することが基本だ。次々に生まれる新手のウイルスを防ぐため、対策ソフトは常に最新版に更新する必要がある。しかし、新手のウイルスには効かないこともある。

 メールの添付ファイルで感染することもあり、不審なメールは開かずに削除する。他人になりすまして届くメールもあり、開く前に本当に本人からのものか確認した方が無難だ。

 特に危険なのは、今回の事件のように無料ソフトをダウンロードする行為だ。見知らぬサイトからのダウンロードはもちろん、大手の無料ソフト提供サイトでも安心できない。大手サイトで配布されていた無料ソフトに、ウイルスが忍び込んでいたケースもあるためだ。担当者は「むやみにダウンロードしないことが最善の防衛手段。パソコンをそこそこ使い慣れた人が一番危ない」と注意を促している。


■ウイルス感染が疑われる兆候

(1)システムやアプリケーションが頻繁に固まる。システムが起動しない。
(2)ファイルが無くなる。見知らぬファイルが作成されている。
(3)タスクバーなどに妙なアイコンができる。
(4)いきなりインターネットに接続しようとする。
(5)意図しないメール送信をする。
(6)ハードディスクの音が気になったり、動作が重かったりするなど、直感的にいつもと違うと感じる。

〈独立行政法人・情報処理推進機構による〉