著者(1950~2006)の本職は露日同時通訳者。小さい時にお父さんの仕事の関係でプラハのソビエト大使館が運営する学校に通ってロシア語に堪能になった。後東京外大の卒論で開闢以来の誤字当て字の多い卒論を書いたらしい。

同時通訳はハイレベルの政治や経済、各種学会関連の大物の会合で瞬時に通訳するのであるから、専門用語の下調べやら何やら大変と思われるが、収入は1日やると20~30万くらいだそうである。

だからそうあくせくしなくてもいいようで、エッセイストとしても一流であるようだ。

この本ももちろんエッセイなのであるが非常に面白いし、勉強にもなった。面白く勉強出来るなんてサイコーじゃぁあ~りませんか。

私は数学の講義では楽しく勉強になるように心がけてはいるが、まだまだ修行がたりません。