「杉浦日向子の食・道・楽」、新潮社江戸風俗の専門家で、呑兵衛で隠居宣言をしてゆったりとした日々の中で食道楽を道楽にした粋人の、最後のエッセイ。 江戸の頃には「世の中に下戸の建てたる蔵はなし、上戸の蔵も建ちはせねども」と言われていたらしい。 私は数学の研究の邪魔になるので、酒は飲まない。蔵は未だに建たない。借金もないが。