先代旧事本紀大成経というのは、聖徳太子が発案して、実質的には秦河勝が書いたらしい、古事記より古い天皇家と物部氏などの六家が隠し持っていた秘録を集成したものである。

各家ごとに異なる神代文字で書かれていて、秘中の秘であったのだが、聖徳太子が人の生きていく指針として残そうとの熱心さにほだされたのか、大成経は出来た。

江戸時代に堕落した神道にとって都合が悪かったのか禁書になっている。

この本はその大まかな解説である。

簡単に言えば、宗教というのは人間の生き方の教えで、基本は足(たる)を知って楽しく生きるということに尽きる。神道、仏教、儒教(ただし朱子学のようなものでなく、元来の孔子がといたようなもの)の考えを取り入れて中庸が大事である、と読めるのである。

古事記にもちゃんと書かれていない欠史八代の天皇についても比較的詳しい記述があり、このあたりが知りたくて読んだのだが、イマイチよくは分からなかった。