自殺が不況以後2万人から1万人増えたような報道があったかと思う。自殺率は秋田県など東北3県が高いのだが、人数的に言うと大都市が圧倒的に多い。

いずれの場合も個人的要因よりも地域社会の支援が行き届いているかという要因が大きいらしい。うつ病的な原因で自殺したり、自殺未遂、自殺願望に結びつくことが多いのだが、個人的な病気と片付けられない。同じ悩みを持つ人、家族などがフランクに話し合う雰囲気が歯止めになる。また自殺者を身内に持つ人にもケアーが必要とされる。

自殺者が1万人も増えることは大変なことだ。人が孤立することなく、地域社会とのつながりを取り戻すこと、要するに現代的な共同体を地道に形作っていくことが大事であろう。国、地方自治体が予算を付けて、ボランティアと協力して積極的に動いて欲しいと思う。

こういうものは国に頼っていてなんとかなるというものではない。国がまあいうと、こういったことの原因なのだから。だからボランティアががんばる中心になって、公的機関はそれをサポートすればよいのである。