気に入った詩の一つを紹介する。この詩集の最後に載っているものだ。

バス停にて


いつか母もこうして
私を待っていたことがあっただろうか
私はその時間の長さを知らない

私はバス停に立って
静かに雪が降って
私は娘を待って

このごろ娘は
バスに乗って
遠い星までも遊びに行けるようになった

雪の道を
流れ星が
現れては消えていく

いつか母もこうして
私を待っていたことがあったのだ

時刻表が
雪の文字に
変わっていく