戦争前~戦後の下町の情緒が夢物語のような本当のような、なんとも懐かしく綴られている。

私は昭和22年生まれで、特に下町ということはなかったけれど、あのころは大体がこんな風が残っていた。時間は随分ゆっくり流れていたように思う。何でも手間暇がかかっていたとでもいおうか。

私は数学の研究は随分手間暇をかけて研究対象を育てることから始めて、様々な切り口からああでもない、こうでもない、と観察して飽きることがない。こういう方法はどこかで子供の頃、虫取りや魚釣りに野山を駆けめぐったこととつながっているような気がしている。これは私がファーブル型数学と呼んでいるものである。


近頃はようやくダーウィン型の数学の構想が形をとりだし、ぼちぼち進行しつつある。夢が現実になればいいな、と思っているが、様々な人から学びつつ、楽しみつつ、いつか世の中に多少のお返しができれば言うこと無しである。