著者も含めてしゃあない男(やつ)らについて、きわめて生々しく描かれている。

たとえば、バブルの時にお金をばらまいていた人、ヤクザさん、など。

元特捜検事の著者によると、大物を有罪にしようと思うと(上司にこういう理由で捜査したいと許可をもらう)取調中にこれは違うな、と思ってもストーリー通りにでっち上げてしまうことも多いようだ。田中角栄もその線かも。

とにかく検事調書はかなりでっち上げがあるものらしく、それを裁判官も弁護士も見抜けないのが普通のようだ。そういう状況で裁判員制するなど全く無茶だ。それもそのはず、例によってアメリカの指示によるものらしい。被告がヤクザさんの場合、裁判員に金か命かの選択を迫られるケースも考えられるらしい。

法科大学院を出て司法試験を受ける制度はお金持ちによる、お金持ちのための制度に思える。年間の月謝が200万円とか。彼の時代はハングリースポーツ的な要素もあったらしいのだが。

著者は石橋産業事件で有罪が確定したので、これからムショ暮らしだそうであるが、体に気をつけて早く戻って来て欲しい人だ。