私の小学生時代は鏡里のファンでラジオにかじりついていた。大阪場所には3回位枡席で観戦したような気がする。遠い昔である。
今はほとんど相撲には関心が無く、ニュースで時々見る程度で、お相撲さんのしこ名も半分くらい知らない。
そういう私に記憶に焼き付いているのは、栃若時代と拍鵬時代である。栃若時代の栃錦と先々代の若ノ花の相撲はいつも大一番であった。ほぼ互角であるがやや栃錦が強かった時代が反転した相撲はいつものように大一番で最後に負けたぁ~、と苦笑いをするように栃錦が土俵を割ったのである。
栃錦は相撲一途な真面目な人であることは、衆知のことであったが、この本を読んでみて、やっぱりなぁ~、と思ったのである。
彼が亡くなって20年になる。あの手のお相撲さんはもう出ないと思う。やっぱり飽食の、ゆとりの時代には。
ビックリしたのは、彼の時代の新弟子検査の基準を私がオーバーしていたことである。もちろん15歳くらいの新弟子はその後の成長を見越してのことであろうから当然かもしれないが。
相撲界もいろいろあったし、特に問題が解決しているとも思えないが、あんまり四角四面に考えんでもええような気がちょっとするんですが。