ベッドの枕元において、ながぁ~い間かかって読みました。

要するに後半になって面白くなるので、後半はかなり短期間で読みました。

石川啄木は私は歌人として評価するものです。晩年の詩も好きですが。

数学の天才アーベルを連想します。共通点は生前あまり認められなかったことです。もうひとつ、経済観念の無さ。先輩の金田一京助(アイヌ研究者)の奥さんが、あの人とだけは付き合わないで下さい、と言ったのも無理からぬところです。借金しまくりで返さないのですから。

7年の結婚生活で5年一緒にくらすのですが、晩年は両者が肺病になり、かなり悲惨です。

啄木が26年2ヶ月で亡くなり、節子がそれから1年で亡くなります。恋愛時代には啄木の文学的将来に期待を抱いていた節子は、あまり人には見せるのがはばかれるような啄木の日記を、啄木は焼くようにいったのですが、残しています。それは彼の文学を考えるうえで、貴重な資料となっています。

2人に長く接した家族の多くは肺病で亡くなっています。悲しい時代であったということです。