私の家の敷地にはマンゴーの木がある。先月から、緑色の実がどんどん成長してきた。実は、最初
はこれがマンゴーの木であることは判らなかった。反対側の角にはビワの木がある。これは赴任
直後には大きく実を付けていたが、へえ~ビワの木もあるんだ・・・と思う程度で、特に注意を払わな
かった。なお、この国のビワは少し小ぶりである。近くの市場でも売られていたし実際に食べてみた
が、甘さも然程無く形も小さい。日本のように間引いて実の数を限定して立派な品質のものを作る
という状況ではない。単に野生に生えているだけなので、結果として実が数多くなり、個々の品質
が低下している印象である。「傷あり」なんて当たり前!恐らく、間引いて高品質のものを作る方法
を教えても「収穫量が少なくなるので駄目だ!」と受け入れられない公算が高いね。

さて、2週間程度前にベランダの掃除に行くとマンゴーが落ちていた。・・・どうして、ここに?・・・考え
られるのは「猿」の仕業か・・・?と、最初思った。というのも、なぜか理由は良く判らないが、隣の家
の屋上で良く猿を見かけるからだ。落ちていたマンゴーだが、傷も無く綺麗な状況だ。ベランダに
出てマンゴーの実に手を伸ばすと手が届く。強い風が吹くと、マンゴーが飛ばされてベランダに
落ちることも充分に考えられた。でも、そもそもマンゴーはそんなに容易にとれてしまうものなのか?
そこでこれを検証すべく手で引き抜いてみると、何と、いとも簡単に取れる。しかも。取った茎の部分
から多量の蜜が溢れ出し、手に蜜がべっとりとかかった。「うわっ、凄いな・・・これって・・」後で手を
洗ったが、どうも油性成分も多いようで、洗剤を使わないとベタつきが残る。もうひとつ取ってみようと
枝を引き寄せようとすると、生っていた実が取れて地面に落下するではないか。「ひや~っ、危ない」
でも、実がかなり重いのに枝の茎の部分がかなり弱いのが判った。さて、ここで、ふと、自然に

生えているマンゴーを取って問題にならないのか?と思った。ただ、市街地にもマンゴーの木がある
が、通行人が取っている姿も見かけられるので、概ね問題なさそうだ。現地人に聞くと、私有地以外
ならあまり問題にはならないとのこと。その近くで、マンゴーを並べて出店をやっている者さえ居る
位だ。さしずめ。日本でイチョウの街路樹の下で銀杏拾いをしているのと同じようだ。私の家は
3階である。2階にはシンガポールから1年前に帰任した現地人が住んでいる。外資系企業の
シェービングクリームの製造工場の責任者らしい。2階の近くに生っていたマンゴーの実が無くなっ
ている。やはり採っても良さそうだ・・・そう思った。(その3に続く・・・)
