火曜日のCOMPASSです。

COMPASS別府に昨年から通うお友達は当時年少さんでした。

お友達は発語はありますが、言葉で表現できることが少なく、活発なコミュニケーションとはいきません。
激しい動きをするとき、危ないと周りの大人が声をかけても制止が難しく、危険回避も大変なのだそうです。
活発なお友達ですが、集団行動が苦手でほかのお友達と関わろうとしないのだそうです。

 

保護者様はお友達が言葉で自分の思いを伝えられるようになって欲しいと願っておられました。
また、マナーを理解し、挨拶ができるようになってほしいと希望しておられました。

この願いを受けた個別支援計画では、まず初めにお友達と一緒にいろいろなことを体験し、COMPASSでの活動を楽しみ、楽しく過ごせるようになってくれることを目指します。

 

 

こうして週に3回程度通ってくることになったお友達。

例によって玄関でのご挨拶、荷物の整理整頓・トイレ・手洗い・うがい・検温、そして先生の指示に従って着座するところから始まります。

お友達だけでなく、同じ時間には何人か同年代の児童がいるのですが、お友達はほとんど関心を向ける様子はありません。

 


お友達との活動は個別指導から始まります。

口・舌の体操、絵カード、あいうえお唱和、絵本、暗唱突破などの言葉に関するものから、ジオボード、リング入れ、そして色合わせパズルなどを選択しました。

先生は絵カードを見せながら、大袈裟なくらい口をあけて言葉を聞かせ、お友達が反応しないと、もっと大袈裟に発声をする先生です。

こんな面白くて楽しい学習ってあるでしょうか?

 

 

面白くて、お友達は声を立てて笑ったり、真似してみたり・・・そんな遊びのような活動からお友達の気持ちはノリノリになっていきます。

少し硬い表情だったお友達もやがて表情がくるくる代わり、よく笑うリラックスした姿を見せるようになっていきました。

それでもお友達も着座姿勢の維持が難しく、離席し、歩き回ってしまうこともあります。

言葉の学習に拒否が見られるときは、口や舌を動かす体操から始め、徐々にあいうえおの唱和や暗唱突破へと進めていきました。

 

 

その一方で夢中になりすぎ、テンション上がりすぎるときは、驚くほど大きな声を出してしまうこともありました。

気分が上がりすぎて声が大きすぎるときには、先生の指示も気こえません。

そこで動物が体の大きさの順番に並んでいるイラストの「声の大きさ表」というアイテムを使い、しっかり自分の目で「あ、今大きいんだ」と判断できるように視覚的な支援を行いました。

何かに夢中になっていたり、ぼんやり考えたりしているときも先生の指示はやはり入りづらいようです。

そんなときは一旦落ち着くように促しながら、頃合いを見てゆっくり話をするように心がけました。

 

 

集団活動はお友達にとって苦手なことの1つです。
一旦、集団活動に参加してみても相当不愉快そうにしています。

そこでこの活動のことを「みんなで過ごす時間」なのだと伝え、いくつ化のメニューのうちからお友達が飛び好きそうな活動から参加できるように取り組みます。

こうして1歩ずつコマを進めていくと、4ヶ月経った頃には頑張ろうとする意欲が現れ始めました。

(後編へ続きます)

 

COMPASS発達支援センター別府

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    大分県別府市上田の湯町17-17

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