須賀 しのぶ
天翔けるバカ flying fools コバルト文庫
須賀 しのぶ
天翔けるバカ―We Are The Champions

コバルト文庫からのご紹介です。第一次世界大戦の航空部隊を、ライトノベルスらしいテンポの良いタッチで描いた作品で、全二巻。実は私の飛行機フェチは、この本を読んだせいだったりするのです……。


主人公・リックは、アメリカの成金の息子。他には一つとしてとりえのない彼だが、飛行機の腕にだけは自信がある。

ところが、婚約者のレイチェルと大喧嘩をした際、飛行機の腕にまでケチをつけられた彼は、勢い余って連合軍の航空部隊へ。エース(撃墜王)になって、見返してやると息巻く彼ですが……。


とまあ、しょっぱなからテンションの高いかんじですが、文章はしっかりしているし、戦争ものとして避けることのできないシリアスな部分も描かれているので、「コバルトはちょっと……」と敬遠しないで、ぜひ読んでみていただきたい作品です。女性だけでなく、少年たちが読んでも楽しいことうけあい。(弟で実証済み)

なにがいいって、リックが入ったのは各国からの志願兵の集まる義勇軍なのですが、一癖ある人物ばかりが集まっていて面白いのです。

凄腕なんだけど、典型的な「嫌みなイギリス人」のロードとか。
ロシア人のくせにやたら陽気で、「被」撃墜王の通称ピロシキとか。
逆に、イタリア人のくせに妙に生真面目で信心深くて、周囲に告解をせまるパードレとか。

そして、カタキ役ですが、かのレッドバロンも登場するのだ! 紳士なんだ……!

どっちが1巻かわかりにくい装丁になっているので、読む際は要注意。「flying fools」が1巻、「We Are The Champions」が2巻です。